

新型コロナウイルスの感染拡大によって外出が自粛され、今年の2月ごろから大企業を中心に在宅勤務やテレワークなどの導入が進んだ。この変化が、我々の生活や働き方に影響を与えている。今回は、外出自粛や在宅勤務・テレワークによって、我々の家での調理行動や食生活がどう変化したか、調査した。
最近1か月以内の自宅での調理状況を確認すると、今年の1月中旬ごろと比べ、頻度が「増えた」と回答したのは約40%、「減った」は約3%弱となった(図表2)。家庭での調理の関わり方については、「自分一人で行う」が47.3%、ほかの人と一緒に行う割合は29.8%と、自分一人で行う割合が高い(図表3)。
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- 増える調理頻度、とりわけ夫婦在宅の共働き女性の調理負担が増加
- 外出自粛で飲食店のテイクアウトや宅配サービスの利用が大きく増加
- 在宅勤務は有職者の約4割、大都市郊外では半数を超える
- 調理負担が増加した層は食や調理の意識が高く、参考とする情報も多い
- 消費者の動き 【消費心理の落ち込みが続く】
- 売れている食品・メニュー 【マクドナルドの底力】
- 東京市場 【渋谷区がデリバリーサービスと連携】
- 地産地消 【地元応援の動き拡がる】
- 食品企業の経営 【食品関連企業に求められる社会的取組】
- 製品開発 【プッチンプリンのマックシェイク】
- 価格政策 【自粛下での物価動向】
- プロモーション 【モバイルオーダーの活用機運】
- チャネル政策・チャネル動向 【コンビニの売上が大幅に減少】
- ヘッドラインクリップ 2020年4-5月の動向
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- 消費からみた景気指標
参照コンテンツ
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"自粛"で変わる購買行動とライフスタイル - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 特別編
新型コロナウイルスのインパクト!コロナは購買行動にどのような影響を与えた!? - MNEXT 眼のつけどころ 新型コロナ禍で消費はどう変わるか-シンクロ消費と欲望の姿態変容
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