大塚ホールディングスの2023年12月期の連結決算は、売上収益2兆186億円(前年同期比16.1%増)、事業利益3,126億円(同78.7%増)で過去最高、営業利益は1,396億円(同7.1%減)と増収減益であった。売上収益では、医療関連事業はグローバル4製品が貢献し、医療関連事業全体で前期比19.9%増の13,644億円、NC関連事業は、機能性飲料等とサプリメントが大きく貢献し、NC関連事業全体で前期比10.6%増の4,835億円となった。事業利益はグローバル4製品およびNC事業の好調な売上と経費コントロールにより同78.7%増の3,126億円。第3次中計の当初計画である売上収益1兆7000億円、事業利益2,000億円を大幅に上回り、いずれも過去最高となった。また、売上原価率は30.3%と前期比2.5%減少した。一方で、営業利益はAVP-786に係る減損損失を計上した影響により、7.1%減の1,396億円となった。利益面では、医療事業の営業利益減少はあるものの、NC事業は前期比10.1%増の597億円、事業利益率は12.3%を確保、前期比83.1%の2,781億円、事業利益率は前期比7.0%増の20.4%を確保した。2024年度からの第4次中計では、医療関連事業における自社販売/戦略的提携10製品と戦略的導出2製品を次世代の成長ドライバーに据えた「グローバル10プラス2」を柱に展開すると同時に、ADアジテーションなど社会課題への取り組み、NC事業におけるグローバルブランドの創出と育成を目論む。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー
企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ 炭酸飲料(2024年7月版) 首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水
2023年は3年連続プラスとなった炭酸飲料。調査結果を見ると、今回も「コカ・コーラ」が複数項目で首位を獲得したが、2位の「三ツ矢サイダー」の猛追が光る。再購入意向は、無糖炭酸が上位に食い込んだ。
消費者調査データ スポーツドリンク・熱中症対策飲料(2024年7月版) 首位「ポカリスエット」、追い上げる「アクエリアス」
人流の回復や猛暑などを背景に伸びる熱中症対策飲料・スポーツドリンクの調査結果をみると、ロングセラー「ポカリスエット」が再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。5ポイント程度の差で追うのは「アクエリアス」。さらに10ポイント前後のビハインドで「GREEN DA・KA・RA」が続く。
成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム
2023年度、空前の暑さを追い風に、アイスクリーム市場は初の6,000億円超えを達成、4年連続で過去最高を更新した。2023年の夏日日数は140日、実に1年の4割近くの日が「アイスクリームを食べたくなる」気温である25度を超えたことになる。