大塚ホールディングスの2022年12月期の連結決算は、売上高1兆7,380億円(前年同期比16.0%増)、営業利益は1,503億円(同2.7%減)と増収減益であった。医療関連事業のグローバル4製品と、ニュートラシューティカルズ関連事業の主要及び育成3ブランドが貢献し、売上高が増加した。一方、第4四半期で無形資産および有形固定資産の減損損失を計上した結果、営業利益は減少した。事業セグメント別では、医療関連事業は、北米におけるグローバル4製品、及びその他エリアにおける臨床栄養製品が伸長し、増収増益となった。ニュートラシューティカルズ関連事業は、「ポカリスエット」や「カロリーメイト」、「ネイチャーメイド」「エクエル」の継続的な利益創出により、2桁成長の増収増益となった。同社では2019年度から5ヵ年の第3次中期経営計画をスタート、「独自のトータルヘルスケア企業として世界に躍進 ~成長の5年間~」と位置づけ、医療関連事業とニュートラシューティカルズ関連事業をコア事業として、既存事業価値の最大化と新たな価値創造に取り組んでいる。また資本コストを意識した経営を実践し、持続的な成長を目指している。22年度までに医療関連事業、NC関連事業ともに主力製品・ブランドの成長により、計画を前倒しで達成したが、さらなる成長を目指す。第3次中期経営計画の最終年度となる23年度は、売上収益は目標を超え過去最高となる 1兆8,000億円、営業利益は2,100億円を目指し、推進する。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー

企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

消費者調査データ 2023年印象に残ったもの コロナは去り、阪神は「アレ」を果たし、大谷選手の活躍は続く
2023年はどんな1年だったのか。「トピックス」「人物」「歌」「商品」「流行語」の切り口から、J-marketing.net的に整理する。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 成長するコーヒー市場 6つの形態が店頭に共存するワケとは?
コーヒーの国内消費量は、2022年に4年ぶりの増加に転じた。最近では大手コンビニエンスストアがコーヒーのサブスクサービスを実験的に導入する動きがみられる。今回はコンビニを中心にコーヒーがどのように買われているのか調査をおこなった。

消費者調査データ No.397 シャンプー(2023年12月版) 「パンテーン」と「ラックス」、僅差の競り合い
コロナ禍によるインバウンド需要喪失からゆっくり立ち直りつつあるシャンプー市場。調査結果は「パンテーン」が複数項目で首位を獲得したが、2位の「ラックス」との差はごくわずかで競り合いが続いている。国内メーカーでは、独立系の専業メーカーが独自のコンセプトで高いリピート意向を獲得している。



