![](https://www.jmrlsi.co.jp/top/img/ogp/seicho031.jpg)
2018年の冷凍食品(家庭用)の国内生産量は前年比3.7%増の68万7,236トンで4年連続増加した。輸入冷凍食品を含む国民一人当たりの消費量も拡大、直近10年間で24%も増加した。
![](./images/seicho031.png)
家庭用冷凍食品の増加を後押ししているのは、メーカーの技術革新による高品質化に加えて、高齢化や女性の就業率の増加を背景にした食の簡便化だ、省力化ニーズの高まりだ。ここ最近は、メーカーや流通、とくにコンビニなどで、容器のまま解凍・加熱が可能な一人前食べきりサイズの冷凍食品への注力が目立つ。イオンが手掛けるフランスの高級冷凍食品「ピカール」も取扱店舗を増やしている。外食チェーンでも消費税の軽減税率の適用される冷凍食品に注目、「ピエトロ」や「ロイヤルホスト」など店舗で食べるのと同程度の品質の冷凍食品を、持ち帰りとして販売する企業も増えている。
2019年は台風や水害などの際の非常食としての需要もあり、1.5~2%程度の成長が見込まれている。さらに、2020年に入り、新型肺炎の拡大防止のために不要不急の外出、さらには公立学校の一斉休校の要請などにより、家庭内で過ごす時間や子供一人での調理などが増加したことで、各地のスーパーなどでは冷凍食品の品薄が伝えられる。保存性、簡便性に優れる冷凍食品は今後も家庭の食卓での存在感を増しそうだ。
参照コンテンツ
- MNEXT 眼のつけどころ 新型コロナウイルス感染症の行動経済学的分析
-非合理な行動拡散を生む感情 - MNEXT 眼のつけどころ 新型コロナウイルス感染症の行動経済学的分析
-第二弾 恐怖と隔離政策への対応 - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 特別編
新型コロナウイルスのインパクト!コロナは購買行動にどのような影響を与えた!?
シリーズ 成長市場を探せ
おすすめ新着記事
![消費者調査データ 炭酸飲料(2024年7月版) 首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/mranking411ecs.jpg)
消費者調査データ 炭酸飲料(2024年7月版) 首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水
2023年は3年連続プラスとなった炭酸飲料。調査結果を見ると、今回も「コカ・コーラ」が複数項目で首位を獲得したが、2位の「三ツ矢サイダー」の猛追が光る。再購入意向は、無糖炭酸が上位に食い込んだ。
![消費者調査データ スポーツドリンク・熱中症対策飲料(2024年7月版) 首位「ポカリスエット」、追い上げる「アクエリアス」](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/mranking410ecs.jpg)
消費者調査データ スポーツドリンク・熱中症対策飲料(2024年7月版) 首位「ポカリスエット」、追い上げる「アクエリアス」
人流の回復や猛暑などを背景に伸びる熱中症対策飲料・スポーツドリンクの調査結果をみると、ロングセラー「ポカリスエット」が再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。5ポイント程度の差で追うのは「アクエリアス」。さらに10ポイント前後のビハインドで「GREEN DA・KA・RA」が続く。
![成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/seicho070s.jpg)
成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム
2023年度、空前の暑さを追い風に、アイスクリーム市場は初の6,000億円超えを達成、4年連続で過去最高を更新した。2023年の夏日日数は140日、実に1年の4割近くの日が「アイスクリームを食べたくなる」気温である25度を超えたことになる。
![J-marketingをもっと活用するために](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-0.gif)
![無料で読める豊富なコンテンツ](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-1.png)
![プレミアム会員サービス](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-2.png)
![戦略ケースの教科書Online](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-3.png)