ライオンの2023年12月期の連結売上高は4,028億円(前年同期比3.3%増)、営業利益は205億円(同28.9%減)、税引き前利益は224億円(同28.5%減)と増収減益となった。売上高は一般用消費財は、インバウンド需要により薬品が増収、ファブリックケアは、当初二桁増収を計画するもわずかな増収にとどまる。海外は、主要進出国(タイ、マレーシア、中国、韓国)でそれぞれ大幅に伸長。海外売上高比率は33.3%に上昇した。営業利益は、競争費用の増加や本社移転に伴う一時費用の発生に加え、2022年1月に土地の譲渡益を計上した反動により減益。海外では増収増益に加え利益率が上昇、一般用消費財の収益性が低下した。ライオングループは2021年2月に発表した中長期経営戦略フレーム「Vision2030」において、経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」を掲げた。サステナブルな社会への貢献と事業成長の加速を目指し、経営環境の兆候を捉え、戦略を確実に推進するため、3ヶ年の中期計画を3回想定。2022年からは第1期となる中期経営計画「Vision2030 1st STAGE」をスタートし、成長戦略の実行と経営基盤の変革により、成長加速へのギアチェンジをすることで、売上成長とEBITA*の拡大を目指すとともに、事業を通じて社会課題の解決に向け推進している。2024年度は売上高4,200億円、営業利益2,750億円を目指す。
*EBITA=事業利益(売上総利益-販管費)+減価償却費(無形)
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