カップめんと袋めんを含む即席めんの2023年度の市場規模は前年度比6.8%増の7,140億円、数量ベースの国内需要は、過去最高を更新した22年比で微減となった(日本即席食品工業協会)。
今回は、当社が任意に選んだカップめん22ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2023年2月版)と同様、日清食品の「カップヌードル」が全項目で首位を獲得した。2位に対しては、認知、購入経験、店頭接触で15ポイント以上、3ヶ月以内購入では13ポイント、今後の意向で16ポイントの大差をつけており、今回も圧倒的な強さを見せつけた。
2位争いは、今回も「赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産)」と「日清のどん兵衛(以下どん兵衛)(日清食品)」だ。認知や購入経験では「赤いきつね/緑のたぬき」がわずかにリードしているが、3ヶ月内購入や今後の購入意向での差は1ポイントに満たない激戦である。逆に、4位以下とは、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向で10ポイント以上の差をつけている。
再購入意向を見ると、首位は「カップヌードル」、2位が「どん兵衛」、3位が「赤いきつね/緑のたぬき」でそれぞれ4ポイント程度の差となっている。4位以下をみると、4位に「コープヌードル(日本生協連)」、7位から9位に「みなさまのお墨付きのカップ麺(西友)」、「トップバリュのカップめん(イオン)」、「セブンプレミアムのカップめん(セブン&アイ)」と、トップ10内にPBが4点ランクインしている。
23年の即席めん市場は、前述のように、値上げなどの影響で金額的には拡大、数量的には減少した。強まる節約志向でPBなどコストパフォーマンスに優れる商品の好調さも伝えられており、本調査の再購入意向でのPB人気の高さとも一致する。メーカー各社は、既存ブランドのフレーバー入れ替えを含む価値訴求に注力、人流の回復などを背景に街頭や店頭のプロモーションにも力を入れていくという。日本人の即席めん消費量は、一人当たり年間48.8食にもなる(同協会)。国民食ともいえるカップめん市場の今後が注目される。
- 注目ランキング
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- 3ヶ月内購入
- カップヌードル(日清食品) 34.0%
- 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産) 21.1%
- 日清のどん兵衛(日清食品) 20.6%
- 再購入意向
- カップヌードル(日清食品) 74.3%
- 日清のどん兵衛(日清食品) 69.7%
- 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産) 65.3%
- 3ヶ月内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ調査概要
提示22ブランド
- カップヌードル(日清食品)
- カップヌードルミニ(日清食品)
- カップヌードルビッグ(日清食品)
- 出前一丁どんぶり(日清食品)
- チキンラーメンどんぶり(日清食品)
- 日清ラ王カップ(日清食品)
- 日清麺職人(日清食品)
- 麺NIPPON(日清食品)
- マルちゃん正麺カップ(東洋水産)
- MARUCHAN QTTA(東洋水産)
- 麺づくり(東洋水産)
- チャルメラどんぶり/カップ(明星食品)
- サッポロ一番どんぶり(サンヨー食品)
- サッポロ一番カップスター(サンヨー食品)
- セブンプレミアムのカップめん(セブン&アイ)
- トップバリュのカップめん(イオン)
- ローソンセレクトのカップめん(ローソン)
- ファミリーマートコレクションのカップめん(ファミリーマート)
- みなさまのお墨付きのカップ麺(西友)
- コープヌードル(日本生協連)
- 日清のどん兵衛(日清食品)
- 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2024年1月20日(土)~1月25日(木)
調査対象者:当社インターネットモニター木 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,034サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
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