半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2024年03月08日

消費者調査データ No.403
カップめん(2024年3月版)
独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 カップめんと袋めんを含む即席めんの2023年度の市場規模は前年度比6.8%増の7,140億円、数量ベースの国内需要は、過去最高を更新した22年比で微減となった(日本即席食品工業協会)。

 今回は、当社が任意に選んだカップめん22ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査でも、前回(2023年2月版)と同様、日清食品の「カップヌードル」が全項目で首位を獲得した。2位に対しては、認知、購入経験、店頭接触で15ポイント以上、3ヶ月以内購入では13ポイント、今後の意向で16ポイントの大差をつけており、今回も圧倒的な強さを見せつけた。

 2位争いは、今回も「赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産)」と「日清のどん兵衛(以下どん兵衛)(日清食品)」だ。認知や購入経験では「赤いきつね/緑のたぬき」がわずかにリードしているが、3ヶ月内購入や今後の購入意向での差は1ポイントに満たない激戦である。逆に、4位以下とは、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向で10ポイント以上の差をつけている。

 再購入意向を見ると、首位は「カップヌードル」、2位が「どん兵衛」、3位が「赤いきつね/緑のたぬき」でそれぞれ4ポイント程度の差となっている。4位以下をみると、4位に「コープヌードル(日本生協連)」、7位から9位に「みなさまのお墨付きのカップ麺(西友)」、「トップバリュのカップめん(イオン)」、「セブンプレミアムのカップめん(セブン&アイ)」と、トップ10内にPBが4点ランクインしている。

 23年の即席めん市場は、前述のように、値上げなどの影響で金額的には拡大、数量的には減少した。強まる節約志向でPBなどコストパフォーマンスに優れる商品の好調さも伝えられており、本調査の再購入意向でのPB人気の高さとも一致する。メーカー各社は、既存ブランドのフレーバー入れ替えを含む価値訴求に注力、人流の回復などを背景に街頭や店頭のプロモーションにも力を入れていくという。日本人の即席めん消費量は、一人当たり年間48.8食にもなる(同協会)。国民食ともいえるカップめん市場の今後が注目される。


注目ランキング
  • 3ヶ月内購入
    1. カップヌードル(日清食品)     34.0%
    2. 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産) 21.1%
    3. 日清のどん兵衛(日清食品)     20.6%
  • 再購入意向
    1. カップヌードル(日清食品)     74.3%
    2. 日清のどん兵衛(日清食品)     69.7%
    3. 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産) 65.3%

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。

ログインしてグラフを見るいますぐ会員登録


詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示22ブランド

  • カップヌードル(日清食品)
  • カップヌードルミニ(日清食品)
  • カップヌードルビッグ(日清食品)
  • 出前一丁どんぶり(日清食品)
  • チキンラーメンどんぶり(日清食品)
  • 日清ラ王カップ(日清食品)
  • 日清麺職人(日清食品)
  • 麺NIPPON(日清食品)
  • マルちゃん正麺カップ(東洋水産)
  • MARUCHAN QTTA(東洋水産)
  • 麺づくり(東洋水産)
  • チャルメラどんぶり/カップ(明星食品)
  • サッポロ一番どんぶり(サンヨー食品)
  • サッポロ一番カップスター(サンヨー食品)
  • セブンプレミアムのカップめん(セブン&アイ)
  • トップバリュのカップめん(イオン)
  • ローソンセレクトのカップめん(ローソン)
  • ファミリーマートコレクションのカップめん(ファミリーマート)
  • みなさまのお墨付きのカップ麺(西友)
  • コープヌードル(日本生協連)
  • 日清のどん兵衛(日清食品)
  • 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年1月20日(土)~1月25日(木)
調査対象者:当社インターネットモニター木 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,034サンプル
サンプル構成(%)




参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


新着記事

2025.07.11

消費者調査データ 熱中症対策飲料・スポーツドリンク(2025年7月版) 首位は「アクエリアス」、ぴたりと追走する「ポカリスエット」

2025.07.10

25年5月の「家計収入」、「可処分所得」はともにプラスに

2025.07.09

トランプ関税25%は十分乗り切れるが、とばっちりの農業には手厚い支援を

2025.07.09

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 3人に1人がプレミアム歯磨き粉を選ぶ時代 美容・健康・機能重視の志向が市場を変える

2025.07.08

25年5月は「有効求人倍率」は悪化、「完全失業率」は横ばいに

2025.07.07

企業活動分析 カゴメ株式会社 24年12月期は価格改定と需要喚起奏功で利益過去最高更新

2025.07.04

消費からみた景気指標 25年4月は8項目が改善

2025.07.03

月例消費レポート 2025年6月号 消費は回復の動きを持続-選挙後も残る政治リスクに消費は振り回され続けるおそれも

2025.07.02

米価格の歪さ、都議選自民大敗北させた第2世論、そして、世界を不確実性に引き込むトリックスター大統領の性格

2025.07.02

25年6月の「乗用車販売台数」は6ヶ月連続のプラス

2025.07.01

25年5月の「新設住宅着工戸数」は2ヶ月連続のマイナスに

2025.06.30

企業活動分析 BYDの24年12月期は大幅増収増益で過去最高、テスラを上回る

週間アクセスランキング

1位 2025.07.02

米価格の歪さ、都議選自民大敗北させた第2世論、そして、世界を不確実性に引き込むトリックスター大統領の性格

2位 2024.11.06

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場  背景にある簡便化志向や節約志向

3位 2024.10.24

MNEXT 日本を揺るがす「雪崩現象」―「岩盤保守」の正体

4位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

5位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area