半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2025年05月12日

戦略200+・企業活動分析
キリンホールディングス株式会社
24年12月期は、増収もFANCL子会社化など積極投資で減益に
2024年12月期決算の総括

キリンホールディングスの2024年12月期の連結決算は、売上収益2兆3,384億円(前年同期比9.6%増)、事業利益2,110億円(同4.7%増)、営業利益1,253億円(同16.6%減)であった。事業利益は増益となったが、FANCLの子会社化や、協和発酵バイオ(株)のアミノ酸事業の売却決定など、将来に向けた積極的な決断に加え、インドのビール事業の減損により、当期利益は大きく減益となった。ただし、将来に向けてのヘルスサイエンス事業拡大の準備は整った。事業別では、酒類事業は原材料等の高騰影響を受けたが、価格改定やコストコントロールによって相殺。日豪米で、注力ブランドへの投資の成果が出てきており、セグメント全体として増益。飲料事業は価格改定による単価上昇とコスト効率化により増益。ヘルスサイエンス事業は、協和発酵バイオはアミノ酸事業売却決定に伴う在庫評価減(約50億円)により赤字拡大となったが、Blackmoresの通年での取り込みとFANCLの4Q実績の取り込みでカバーして全体として増益。医薬事業は、グローバル戦略品の順調な成長により売上総利益は増加するも、研究開発費増加により、減益となった。長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」の最終ステージとなる2025年度からの3年間は、長期視点で3年目標を毎年ローリング、外部環境に最適なプランを柔軟に描き、構造改革フェーズから「成長実現ステージ」へと早期に移行し、高いEPS成長の実現を目指す。直近の2025年度は、協和キリンの研究開発費増などによる100億円を超える大幅減益の影響を、他事業がカバーすることにより、グループ全体では売上収益2兆4,400億円、事業利益2,120億円と増収増益を目指す。


企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。

現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。

強み・弱み、時系列表でもっと深掘りしたい!
企業活動分析レポートのダウンロード


バックナンバー

ひと目で現在の戦略がわかる!
戦略分析シートのダウンロード


戦略200+・企業活動分析 レポートイメージ
戦略200+・企業活動分析 レポートイメージ

キリンホールディングスの現在の戦略は...
健康価値を軸とした脱酒類戦略
現在の戦略を1シートにまとめた「戦略分析シート」公開中!

sample

「戦略200+ 企業活動分析」をベースに、業界魅力度や競争地位、戦略経営など、企業が置かれている局面をひと目で一覧できます。
手軽に局面を把握したいときは「戦略分析シート」、より深掘りしたいときは従来の「企業活動分析」と、目的にあわせてご利用ください。※「戦略分析シート」は戦略局面にあわせて随時更新します。

こちらから「戦略分析シート」のダウンロードをご利用ください。


企業活動分析に関する基調論文


参照コンテンツ


競合他社の業績と比較分析する


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツ プレミアム会員サービス 戦略ケースの教科書Online


新着記事

2025.06.16

提言論文 なぜそのブランドを選ぶのか - 性格で読み解くブランド選好の心理

2025.06.13

成長市場を探せ カカオショックのなか、過去最高を更新したチョコレート市場(2025年)

2025.06.12

25年5月の「景気の現状判断」は15ヶ月連続で50ポイント割れに

2025.06.11

25年4月の「家計収入」は前年から横ばいに、「可処分所得」は4ヶ月ぶりのプラス

2025.06.11

25年4月の「消費支出」は2ヶ月連続のプラスに

2025.06.10

25年4月の「現金給与総額」は40ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2025.06.09

企業活動分析 P&Gの24年6月期決算は、7期連続増収、2期連続増益も25年は逆風予想

2025.06.06

25年4月は「完全失業率」、「有効求人倍率」とも横ばいに

2025.06.05

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 異なる購買体験を提供するリアル書店とEC書店 衝動買いが満足度を最大20%アップ!

2025.06.04

25年5月の「乗用車販売台数」は5ヶ月連続のプラス

2025.06.03

25年4月の「新設住宅着工戸数」は3ヶ月ぶりのマイナスに

2025.06.03

消費からみた景気指標 25年3月は6項目が改善

週間アクセスランキング

1位 2025.06.02

寡占米市場の高い米価の行方 - 値下げ政策の賢愚

2位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

3位 2013.03.22

MNEXT ビックカメラによるコジマの買収はメーカーを巻き込んだ衰退業界再編の始まり

4位 2025.06.05

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 異なる購買体験を提供するリアル書店とEC書店 衝動買いが満足度を最大20%アップ!

5位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area