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公開日:2022年02月04日

消費者調査データ No.358
コーヒー飲料(2022年2月版)
安定の「BOSS」、追う「ジョージア」



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 2020年のコーヒー飲料の販売金額は、前年比9.7%減の8,167億円となった(全国清涼飲料連合会)。

 今回は、当社が任意に選んだコーヒー飲料32ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に広告などを見た(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って飲んだことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査でも、前回(2021年1月版)と同様、サントリーの「BOSS(ボス)」が再購入意向を除く6項目で首位を獲得した。広告接触では、2位の「ジョージア」(日本コカ・コーラ)に9.1ポイントの、認知では同じく「ジョージア」に7.2ポイントの差をつけており、広告を軸に高い認知を実現している。

 「ジョージア」は、3ヶ月以内購入と再購入意向を除く5項目で2位だ。認知や広告接触、店頭接触では「BOSS」に5ポイント以上の差をつけられているが、3ヶ月以内購入や今後の購入意向では「BOSS」との差は小さい。

 この上位2ブランドを追うのは、「クラフトボス」(サントリー)、「キリンファイア」(キリンビバレッジ)、「ワンダ」(アサヒ飲料)、「マウントレーニア」(森永乳業)などだが、認知や購入経験では水をあけられている。

 再購入意向では、首位は大容量でコストパフォーマンスに優れた「トップバリュのコーヒー」(イオン)、2位には"癒しのカフェの味わい"を謳う「BEANS & ROASTERS」(UCC 上島珈琲)が入った。ともに母数は少ないが、特徴のはっきりした商品だ。定番の「BOSS」、「ジョージア」は今回ともにランク外となった。

 コロナ禍でコーヒー飲料市場は大きな影響を受けた。もともとダウントレンドにあった缶コーヒーは、在宅勤務や外出自粛で大きく落ち込み、家庭用の大容量商品や、"ちびだら飲み"対応のペットボトルへのシフトがみられた。同時に高まる健康志向を背景に、ブラックや微糖が注目されているという。メーカー各社は相次いで新ブランドや新アイテムを投入しており、「クラフトボス」(サントリー)や「ジョージア ジャパンクラフトマン」(日本コカ・コーラ)などに続く大型ヒット商品の登場が期待される。


注目ランキング
  • 3ヶ月以内購入
    1. BOSS(ボス) 缶コーヒー(サントリー)  18.7%
    2. CRAFT BOSS(サントリー)        15.7%
    3. ジョージア(日本コカ・コーラ)     15.5%
  • 購入意向
    1. BOSS(ボス) 缶コーヒー(サントリー)  25.7%
    2. ジョージア(日本コカ・コーラ)     21.8%
    3. CRAFT BOSS(サントリー)        18.4%

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クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示32ブランド

  • BOSS(ボス) 缶コーヒー(サントリー)
  • CRAFT BOSS(クラフトボス)(サントリー)
  • BOSS(ボス) ラテベース(サントリー)
  • プレミアムボス コーヒーハンターズセレクション(サントリー)
  • ジョージア(日本コカ・コーラ)
  • ジョージア ジャパンクラフトマン(日本コカ・コーラ)
  • ジョージア カフェボトルコーヒー(日本コカ・コーラ)
  • ジョージア ラテニスタ(日本コカ・コーラ)
  • コスタ(日本コカ・コーラ)
  • キリンファイア(キリンビバレッジ)
  • キリンファイア ワンデイ(キリンビバレッジ)
  • タリーズコーヒー(缶)(伊藤園)
  • ワンダ(アサヒ飲料)
  • ドトール カフェ・オ・レ(アサヒ飲料)
  • ポッカコーヒー(ポッカサッポロF & B )
  • アロマックス(ポッカサッポロF & B)
  • UCC ミルクコーヒー(UCC 上島珈琲)
  • UCC THE COFFEE(UCC 上島珈琲)
  • UCC BLACK 無糖(UCC 上島珈琲)
  • UCC BLACK COLD BREW(UCC 上島珈琲)
  • BEANS & ROASTERS(UCC 上島珈琲)
  • 上島珈琲店(UCC 上島珈琲)
  • ブレンディ ボトルコーヒー(味の素AGF)
  • ダイドーブレンドコーヒー(ダイドードリンコ)
  • スターバックス チルドカップ(スターバックス)
  • マウントレーニア(森永乳業)
  • ドトールチルドカップ(メイトー)
  • セブンプレミアムのコーヒー(セブン & アイ)
  • ウチカフェマイカップドリンク(ローソン)
  • ファミリーマートコレクションのコーヒー
  • みなさまのお墨付きのコーヒー(西友)
  • トップバリュのコーヒー(イオン)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2021年12月10日(金)~12月15日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,042サンプル
サンプル構成(%)




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