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(2019.07)
キリン「タップ・マルシェ」はクラフトビールの支配者となれるか
マネジャー 川島史博





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飲食店の差別化競争の波に乗り拡大するタップ・マルシェ

 ビールサーバーの導入やメンテナンスコストなどの理由から、飲食店がクラフトビールを提供するハードルは低くない。しかし、新しいメニューを提供して利用客の単価アップにつなげたいという思いは強い。そんなジレンマを抱える飲食店に、キリンの飲食店用クラフトビールプラットフォーム「Tap Marché(タップ・マルシェ)」が支持されている。

 タップ・マルシェは、飲食店向けの小型ビールディスペンサーだ。「Marché(市場)」のように、気軽に多様なビールを楽しむことができる「ビールの自由市」をイメージしている。卓上に置けるサイズで、4種類もしくは2種類のクラフトビールが樽生で提供できる。

 2016年にテスト展開を開始。2017年には一都三県に拡大し、2018年に全国展開を始めた。導入店舗は2018年末時点で7,000店舗を超え、同社は2019年に13,000店を拡大目標に掲げるなど順調に普及している。

 外食産業からのクラフトビール需要は大きい。その背景には、各店舗の売上や利用客の減少がある。日本フードサービス協会によると、外食の中でも「パブレストラン/居酒屋」の売上はここ数年間、対前年割れを続け、利用客数も減少している。これをカバーするために、単価アップを狙ったメニューの差別化・付加価値化競争が続いている。

 こうした外食産業のニーズに対して、手軽にクラフトビールを提供できる「タップ・マルシェ」がうまく響いている。数店舗で導入した居酒屋チェーン「塚田農場」でも、クラフトビールと九州料理の組み合わせが人気となり、単価アップに繋がったという。


次は「ブルワリーと飲食店、双方のハードルを下げるプラットフォーム」
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