

コロナ禍で酒類メーカーにとって依然厳しい状況が続く中、宅内需要の取り込みのための競争が激化している。各社からはプレミアムビールやノンアル・微アルコールビールなどの新製品が次々と発売され、話題になっている。
2020年2月(新型コロナウイルス感染拡大前)と比べて、お酒全体の飲用頻度が減少した人は全体の2割に上る。特に、飲食店では半数以上の人が「減った」と回答、飲用頻度の減少が鮮明だった(図表2)。一方で、新型コロナの感染拡大が収束した後に飲食店での飲用頻度を「増やしたい」意向がある人は約3割だった(図表3)。
レポートダウンロード
レポートのPDFダウンロードには有料の会員登録が必要です。
- 東京、テレワーク実施で伸びた家飲み
- ビールの飲酒頻度を増加させるテレワーク
- 存在感示すプレミアム・クラフトビール
- コロナ禍で伸びたプレミアム系ビール
- 消費者の動き 【長引くコロナによる生活の変化】
- 売れている食品・メニュー 【ゆでたまごが人気】
- 東京市場 【ロイヤルHDのフライドチキンの新業態】
- 地産地消 【セブン-イレブンが大津市で土産物支援】
- 食品企業の経営 【2021年3月期の決算】
- 製品開発 【認知機能を改善する機能性表示食品】
- 価格政策 【世界的な物価上昇】
- プロモーション 【アルコールのグラム表示】
- チャネル政策・チャネル動向 【スターバックスがデリバリーを強化】
- ヘッドラインクリップ 2021年5-6月の動向
最新バックナンバー
- 【第143号】 広まるネットショッピング 特定層に留まるSNS購買とフリマアプリ
- 【第142号】 メリット拡がる冷凍食品、子育て女性が需要牽引
- 【第141号】 高まる朝食意識、拡がる"ハイブリッド食"
参照コンテンツ
- MNEXT 眼のつけどころ 市場脱皮期の富裕層開拓マーケティング―価格差別化戦略(2021年)
- オリジナルレポート コロナ下とコロナ後の消費の展望(2021年)
- 消費者調査データ ビール系飲料(2021年6月版) クラフトブーム一服、糖質ゼロビールは希望の星となるか
- 消費者調査データ ノンアルコール飲料(2021年3月版) 「オールフリー」「ドライゼロ」がしのぎを削る
- 消費者調査データ RTD(2021年2月版) 強い「ほろよい」「氷結」、躍進する「檸檬堂」
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第126号
酒税改正でどうなる!?家呑みカテゴリー間競争 - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第119号
"自粛"で変わる購買行動とライフスタイル - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第96号
試し飲みされるストロングビール 味訴求でロイヤリティ獲得が今後の鍵
おすすめ新着記事

2022年、値上げの春をどう乗り切るか
原材料高、原油価格高騰に端を発する値上げは様々な商品分野に波及し、コロナ禍で持ち直しつつあった消費マインドも再悪化が懸念されている。メーカーにとっても、値上げの巧拙が業績を左右する重要な局面だ。消費者ニーズを捉えて付加価値を高め、値上げ後も選択してもらえるような価格戦略・ブランドづくりが必要になってくるだろう。この値上げラッシュを乗り切り、物価上昇・消費低迷の市場環境下でも成長につなげるためのヒントを、当社が蓄積したケース・理論から紹介する。

強い「ハーゲンダッツ」、ファンつかむPB
家計調査によると、2021年の冷菓の支出金額は2年連続で1万円を超え、食糧費に占める割合も2年連続で過去最高となった。調査結果を見ると、店頭接触や購入経験など複数の項目で「ハーゲンダッツ」が首位に。特に3ヶ月以内購入では2位の「チョコモナカジャンボ」に9.7ポイント、今後の購入意向でも同じく「チョコモナカジャンボ」に9.3ポイントの差をつけた。

人種のるつぼ「川口市」 "本当に住みやすい街"は流通戦略の新たなモデルケース
テレワークの定着で職住分離が進み、生活者のライフスタイルが変化。それに伴い、人気のエリアも変わってきている。なかでも注目の街が、東京都北区に隣接する埼玉県川口市だ。川口市は、2021年度の税収が当初見込みより34億円上回る943億円になることを発表。コロナ禍で税収が落ち込む自治体が多いなか、バブル期以来の増額補正となった。買い物面では、都市型店舗と郊外型店舗が同居する"買住近接"エリアだ。居住者も多様で、ファミリーからシニア、日本人と外国人など、様々なライフスタイルが共存。多様性の街「川口市」には、今後の流通戦略のヒントを見出すことができる。



