明治ホールディングスの2025年3月期の連結決算は、売上高1兆1541億円(前年比4.4%増)、営業利益847億円(同0.5%増)で増収増益となった。売上高は、食品セグメント、医薬品セグメントともに増収で、全体で計画並みの着地。営業利益は、計画比では食品のニュートリション事業が未達だったものの、医薬品がほぼ計画並みで、全体で前期並みに着地した。食品セグメントでは、原材料コストなどの上昇に対する価格改定の実施を背景に、幅広い事業で増収となった。特に、カカオ原料急騰の影響を受けたカカオ事業では大幅な価格改定を実施したが、「チョコレート効果」を中心に主力ブランドは好調に推移。海外では、各エリアとも増収となった。医薬品セグメントでは、すべての事業で前年度を上回った。国内事業は主力の抗菌薬が伸長し、海外事業はインドやタイの子会社が好調に推移。ワクチン・動物薬事業はインフルエンザワクチンが伸長し、大幅な増収となった。2024年4月には、2026ビジョンに向けた第3ステージとなる「2026中期経営計画」をスタート。「明治ROESG経営の進化」を掲げ、経済価値と社会価値を同時に実現することで、持続的な成長を目指す。2026年3月期は、食品セグメントでは、国内はコストアップに対しスピード感を伴った対応を継続するほか、新商品投入で新市場の創造を目指す。海外は中国の構造改革を着実に実行しながら、独自価値商品の展開や生産能力増強を通じ、各エリアの売上拡大を図る。医薬品事業では、国内は、高い需要が続いている注射用抗菌薬の安定供給や新製品の価値最大化に取り組み、インフルエンザワクチンの接種率拡大に向けた啓発活動にも注力する。海外では、CMO/CDMO事業のさらなる成長に取り組む。これらの取り組みにより、連結売上高1兆1,950億円、営業利益910億円を目指す。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー

おすすめ新着記事

企業活動分析 P&Gの25年6月期連結決算は、8年連続増収、営業利益は2桁増に
P&Gの2025年6月期連結決算は、売上高843億ドル(前年比0.3%増)、営業利益205億ドル(同10.3%増)、純利益161億ドル(同7.3%増)となり、増収増益を達成した。売上高は微増ながら8年連続増収、営業利益は3年連続増益、純利益は6年連続の増益となった。

企業活動分析 サッポロHDの25年12月期は減収も、IT投資の反動等で大幅増益に
サッポロホールディングスの2025年12月期の連結決算は、売上収益5,069億円(前年同期比1.1%減)、事業利益250億円(同48.6%増)、営業利益244億円(同332.9%増)であった。2026年度の財務目標ROE8%を1年前倒しで達成(2025年度実績:ROE9.4%)、不動産事業への外部資本導入を決定した。売上収益は国内市場でのビールの好調な販売と価格改定による増収があったものの、食品飲料事業の構造改革に伴う減収の影響により、全体では減収。事業利益は酒類事業の増収効果に加え、食品飲料事業のコスト構造改革や前期のIT投資の反動減等により増益、営業利益は前期のStone社の株式取得の際に生じたのれんの現存損失の反動等により増益となった。

企業活動分析 キリンHDの25年12月期は、FANCL、医薬、酒類など好調で増収増益に
キリンホールディングスの2025年12月期の連結決算は、売上収益2兆4,334億円(前年同期比4.1%増)、事業利益2,518億円(同19.3%増)、営業利益2,097億円(同67.3%増)、税引前利益2,379億円(同70.2%増)であった。事業利益は各事業の順調な進捗と、FANCLの年間寄与に加え、医薬事業の技術ライセンス収入の想定以上の増加によって、大幅な増益。それに加え、事業利益以下の⼀時発生コストの抑制に注力したことが奏功し、営業利益、税引前利益は大幅増益となった。
企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 戦略ケース 値上げと小売業の競争 物価上昇で小売とメーカーは新競争時代に突入(2022年)
- 戦略ケース スイーツのジレンマ 欲望と罪悪感の狭間で成長するチョコレート市場 (2018年)
- 戦略ケース 冬期限定「メルティーキッス」の導入戦略 (1995年)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第131号 消費抑圧の反動 食品購入は高価格帯へシフト
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター
第116号 デキる大人はカレー好き!?探究心やこだわり刺激する国民食 - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター
第115号 幅広い効果期待で選ばれるヨーグルト 乳酸菌・発酵食品類でも人気ダントツ - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第112号 消費増税ついに「10%」も―駆け込み購入、盛り上がり欠く
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター
第107号 2019春の食品値上げラッシュ!値上げ方法で明暗 - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター
第92号 冬アイス 夏と異なるベネフィットで需要拡大 - 消費者調査データ
チョコレート(2023年1月版) 首位走る「明治ミルクチョコレート」、追う「ガーナ」「チョコレート効果」 - 消費者調査データ
レトルトカレー(2022年10月版) 「咖喱屋カレー」死角なし、ひと手間カレーの人気も - 消費者調査データ
冷菓(2022年5月版) 強い「ハーゲンダッツ」、ファンつかむPB - 消費者調査データ
ヨーグルト(2022年3月版) 群を抜く「明治ブルガリア」、食経験さらに上昇、3ヶ月以内購入も高止まり - MNEXT 2023年の消費と戦略経営~マーケティングの6つの革新~(2022年)
- MNEXT アフターコロナの本格マーケティング 2023年の消費を捉える10のポイント(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ Z世代攻略の鍵は時代にあり(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ 値上げの時代の生き残りマーケティング(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ イラスト効果で売上130%増の謎を解く―エモーショナルマーケティング(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ ePOPで成熟ブランドのリブランディング― 2022年春の提案(2022年)
競合他社の業績と比較分析する





![戦略家のための知的羅針盤[エム・ネクスト]product by 松田 久一](/img/mnext-sub-title.png)