
2020年度のヨーグルト生産量は、前年度比101.9%で4年ぶりのプラスとなった(牛乳乳製品統計調査)。
今回は、当社が任意に選んだヨーグルト32ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に広告などを見た(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2021年3月版)と同様、明治の「明治ブルガリアヨーグルト(以下、明治ブルガリア)」が6項目で首位となった。「明治ブルガリア」は、店頭接触で2位の「明治プロビオヨーグルトR-1(明治)」に14.3ポイント差をつけ、購入経験で2位の「ビヒダスヨーグルト(森永乳業)」に19.9ポイント差、3ヶ月以内購入で同じく2位の「ビヒダスヨーグルト」に16.2ポイント差、今後の意向では21.2ポイント差をつけた。店頭接触、トライアル、リピートとすべてが高く、トップブランドらしい圧倒的な強さをみせた。
前回(2021年3月版)比較すると、購入経験が5ポイント増えたものの、3ヶ月以内購入や今後の意向、再購入意向には差がみられない。しかし新型コロナ発生前の2018年の調査や、第一回目の緊急事態宣言発出前の2020年2月の調査から比べると、購入経験で3割、3ヶ月以内購入でも15ポイント近く上昇している。「明治ブルガリア」を追う「ビヒダスヨーグルト」や「ナチュレ恵(雪印メグミルク)」にはここまで顕著な上昇がみられず、コロナ下の健康志向をもっともよくすくい上げたのが「明治ブルガリア」だったと考えられる。
また再購入意向では、今回初めて「明治TANPACT(明治)」が首位を獲得した。「明治TANPACT」は食事で不足しがちなたんぱく質を手軽に摂取できることをうりにした"高たんぱく系"のヨーグルトだ。同カテゴリーはヨーグルト市場の中でも伸びが著しく、「明治TANPACT」はネーミングの分かりやすさなどもあいまって、まだ母数は小さいものの手堅いファンを獲得している。
2021年度の生産量は、前年度の反動で前年割れベースで推移しているが、コロナ前と比べると需要は底堅い。背景にあるのはコロナ禍で一層上昇した健康志向だ。免疫力と深く関係する腸を意識した「腸活」ブームや、乳酸菌のもつ多様な働きへの注目、スポーツとたんぱく質の関わりなど、さまざまな要因がヨーグルトへのプラスとなっている。メーカー各社も、免疫力、便通改善、美容・体形維持などさまざまな切り口での訴求に注力しており、今後も堅調な拡大が期待される。
- 注目ランキング
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- 3ヶ月以内購入
- 明治ブルガリアヨーグルト(明治) 36.1%
- ビヒダスヨーグルト(森永乳業) 19.9%
- ナチュレ恵(雪印メグミルク) 18.0%
- 再購入意向
- 明治TANPACT(明治) 73.6%
- ソイビオ 豆乳ヨーグルト(ポッカサッポロF&B) 70.8%
- 明治ブルガリアヨーグルト(明治) 69.8%
- 3ヶ月以内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ
調査概要
提示32ブランド
- 明治ブルガリアヨーグルト(明治)
- 明治プロビオヨーグルトLG21(明治)
- 明治プロビオヨーグルトR-1(明治)
- 明治プロビオヨーグルトPA-3(明治)
- 明治TANPACT(明治)
- ビヒダスヨーグルト(森永乳業)
- 森永アロエヨーグルト(森永乳業)
- ギリシャヨーグルト パルテノ(森永乳業)
- トリプルヨーグルト(森永乳業)
- ナチュレ恵(雪印メグミルク)
- megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト(雪印メグミルク)
- 牧場の朝ヨーグルト(雪印メグミルク)
- Bifix ヨーグルト(江崎グリコ)
- 朝食リンゴヨーグルト(江崎グリコ)
- おいしいカスピ海(江崎グリコ)
- バニラヨーグルト(日本ルナ)
- Isey SKYR (イーセイ スキル)(日本ルナ)
- ロイテリヨーグルト(オハヨー乳業)
- ぜいたく果実(オハヨー乳業)
- カスピ海ヨーグルト(フジッコ)
- 大豆で作ったヨーグルト(フジッコ)
- 小岩井乳業のヨーグルト
- ダノンBIO(ダノン)
- OIKOS(ダノン)
- タカナシのヨーグルト(タカナシ乳業)
- 北海道乳業のヨーグルト
- ソフール(ヤクルト本社)
- 豆乳グルト(マルサンアイ)
- ソイビオ 豆乳ヨーグルト(ポッカサッポロF&B)
- セブンプレミアムヨーグルト(セブン&アイ)
- トップバリュ プレーンヨーグルト(イオン)
- みなさまのお墨つきヨーグルト(西友)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2022年2月17日(木)~2月24日(木)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,043サンプル
サンプル構成(%)


参照コンテンツ
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第127号 運動習慣のある人は内側もケアしてる!?ニーズ高まる保健機能食品
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第119号 "自粛"で変わる購買行動とライフスタイル
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第79号 健康志向により拡がるヨーグルト習慣
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