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2021年のレトルトカレーの生産数量は、業務用などが引き続き苦戦したことなどから前年比95.5%の2,390万箱で着地した(日本缶詰びん詰レトルト食品協会)。
今回は、当社が任意に選んだレトルトカレー32ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って食べたことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買って食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査では、前回(2021年10月版)と同様、「咖喱屋カレー(ハウス食品)」が複数の項目で首位を獲得した。認知では、同じくハウス食品の「ククレカレー」に僅差で首位を譲ったものの、広告接触、店頭接触、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向などで首位を獲得した。特に今後の購入意向では、2位の「ボンカレーゴールド(大塚食品)」に8ポイント近い差をつけた。
「咖喱屋カレー」を追うのは、「ボンカレーゴールド」や「ククレカレー」「銀座カレー」などのロングセラーだ。また、「無印良品のカレー(良品計画)」は、認知や購入経験などでは10位前後だが、3ヶ月内購入、今後の購入意向ではそれぞれ4位、5位に入っている。
再購入意向では、前回、前々回と続けて首位だった「みなさまのお墨付きのレトルトカレー(西友)」や、前回2位の「「無印良品のカレー」を抑えて「噂の名店(S&B食品)」が首位を獲得した。また、4位と5位には、ソース状で具材を加える、トッピングを乗せるなど、「ひと手間」をプラスしやすい仕立ての「プロクオリティ ビーフカレー(ハウス食品)「ボンカレークック(大塚食品)」が入った。以降率も70%超と高い。コロナ禍で増えた在宅勤務の昼食などのシーンに入っているとみられる。
業務用レトルトの低迷と対照的に、家庭用レトルトカレーは堅調だという。商品もエスニックやキーマカレーなどに加え、再購入意向が高かった「ひと手間」のソース状カレーを利用した欧風カレーなど、様々なトレンドが生まれている。小麦粉価格やエネルギーコストの上昇などの不安要因もあるものの、市場のポテンシャルは高い。メーカー各社も外食代替のごちそう系カレーやご当地カレーなどのバラエティ拡充や、アウトドア向けのカレーなど様々な切り口の商品を提案している。ますます多様化するレトルトカレー市場に注目だ。
- 注目ランキング
-
- 3ヶ月以内購入
- 咖喱屋カレー(ハウス食品) 12.2%
- ボンカレーゴールド(大塚食品) 8.2%
- 銀座カリー(明治) 6.9%
- 再購入意向
- 噂の名店(S&B食品) 84.8%
- みなさまのお墨付きのレトルトカレー(西友) 83.3%
- 無印良品のレトルトカレー(良品計画) 75.8%
- 3ヶ月以内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ![消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ](https://www.jmrlsi.co.jp/trend/mranking/images/mranking-sample.png)
調査概要
提示32ブランド
- 咖喱屋カレー(ハウス食品)
- プロクオリティ ビーフカレー(ハウス食品)
- ククレカレー(ハウス食品)
- カレーマルシェ(ハウス食品)
- レトルト ザ・ホテル・カレー(ハウス食品)
- レトルト こくまろカレー(ハウス食品)
- レトルト ジャワカレー(ハウス食品)
- 温めずにおいしいカレー(ハウス食品)
- カレー曜日(S&B食品)
- ディナーカレー レトルト(S&B食品)
- チーズカレー(S&B食品)
- 噂の名店(S&B食品)
- ホテルシェフ仕様 特製ビーフカレー(S&B食品)
- 神田カレーグランプリ(S&B食品)
- ボンカレーゴールド(大塚食品)
- ボンカレーネオ(大塚食品)
- ボンカレークック(大塚食品)
- 100kcal マイサイズ欧風カレー(大塚食品)
- 銀座カリー(明治)
- インドカリー(新宿中村屋)
- LEE(江崎グリコ)
- カレー職人(江崎グリコ)
- ビストロ倶楽部 ビーフカレー(丸大食品)
- レストラン仕様カレー(日本ハム)
- ヤマモリ タイカレーグリーン(ヤマモリ)
- 無印良品のレトルトカレー(良品計画)
- みなさまのお墨付きのレトルトカレー(西友)
- 金のビーフカレー(セブン&アイ)
- セブンプレミアムのレトルトカレー(セブン&アイ)
- トップバリュのレトルトカレー(イオン)
- ローソンセレクトビーフカレー
- ファミリーマートコレクションのレトルトカレー
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2022年9月1日(金)~9月4日(月)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,058サンプル
サンプル構成(%)
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参照コンテンツ
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第139号
広く浸透する食品PB、高まる品質評価 - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第116号
デキる大人はカレー好き!?探究心やこだわり刺激する国民食 - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 2019春の食品値上げラッシュ!値上げ方法で明暗(2019年)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第99号
伸びるレトルトカレー 品質向上がカレールーを脅かす - MNEXT 眼のつけどころ ePOPで成熟ブランドのリブランディング― 2022年春の提案(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ 値上げの時代の生き残りマーケティング(2022年)
- 戦略ケース 値上げの現場 物価上昇で小売とメーカーは新競争時代に突入(2022年)
- 戦略ケース 値上げの現場 花王―戦略的値上げで収益性向上なるか(2022年)
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