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公開日:2023年01月30日

消費者調査データ No.380
チョコレート(2023年1月版)
首位走る「明治ミルクチョコレート」、追う「ガーナ」「チョコレート効果」



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 2021年のチョコレートの小売金額は、インバウンド需要の減少分を健康志向の商品などが補い、前年比では微増、0.9%の5,520億円で着地した(全日本菓子協会)。

 今回は、当社が任意に選んだチョコレート24ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査では、「明治ミルクチョコレート(明治)」の好調が目立った。「明治ミルクチョコレート」は、前回(2022年1月版)調査で首位を獲得したのは2項目だったが、今回は再購入意向を除く5項目で首位となった。認知、店頭認知、購入経験、今後の購入意向では2位以下に10ポイント以上の差をつけており、ロングセラーらしい貫録を見せた。

 「明治ミルクチョコレート」を追うのは「ガーナ(ロッテ)」と「チョコレート効果(明治)」で、項目ごとに順位を変えながら僅差の2位争いを繰り広げている。そのうち、「チョコレート効果」は、購入経験では7位にとどまっているが、3ヶ月以内購入は2位、再購入意向はただ1ブランド6割台を確保しての首位となった。「美と健康を考えた、高カカオポリフェノール」を掲げており、ここしばらく続くチョコレートの健康志向のトレンドにフィットしたことが、人気の理由といえよう。

 再購入意向上位には、「チョコレート効果」以外にも、口どけの良さが特徴の「メルティーキッス(明治)」や、プレミアム感を打ち出した「ザ・チョコレート(明治)」や「カレ・ド・ショコラ(森永製菓)」など、特徴あるブランドが並んでいる。

 チョコレート市場は、未だコロナ前の水準に回復していない。22年も夏の猛暑や年後半の値上げなどで厳しい状況にあるとみられている。原材料価格やエネルギー価格の高騰は続いており楽観できない状況下で、フェアトレードや持続可能なカカオ生産などのキーワードが新たな価値として注目されつつある。足元で続く健康志向とあいまって、チョコレート市場にはさまざまな価値を訴求するブランドが激しい競争を繰り広げている。2月の最大の需要期を目前に、今後の行方が注目される。


注目ランキング
  • 3ヶ月以内購入
    1. 明治ミルクチョコレート(明治)   18.5%
    2. チョコレート効果(明治)      11.2%
    3. ガーナ(ロッテ)          10.4%
  • 再購入意向
    1. チョコレート効果(明治)      61.7%
    2. バッカス/ラミー(ロッテ)     56.3%
    3. 明治ミルクチョコレート(明治)    5.2%

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詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示24ブランド

  • 明治ミルクチョコレート(明治)
  • 明治ブラックチョコレート(明治)
  • 明治ザ・チョコレート(明治)
  • チョコレート効果(明治)
  • メルティーキッス(明治)
  • ガルボ(明治)
  • 明治TANPACT(タンパクト)(明治)
  • ガーナ(ロッテ)
  • クランキー(ロッテ)
  • 紗々(ロッテ)
  • ZERO(ロッテ)
  • バッカス/ラミー(ロッテ)
  • カカオの恵み(ロッテ)
  • ダース(森永製菓)
  • 森永チョコレート(森永製菓)
  • カレ・ド・ショコラ(森永製菓)
  • 神戸ショコラ(江崎グリコ)
  • GABA(江崎グリコ)
  • ルックチョコレート(不二家)
  • ボノボン(ヤマキン)
  • チロルチョコ(チロル)
  • セブンプレミアムのチョコレート
  • トップバリュのチョコレート
  • みなさまのお墨付きのチョコレート(西友)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年1月13日(金)~1月16日(月)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,031サンプル
サンプル構成(%)






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