

宅内食が増えたことで利用が増加している加工食品。その購入価格帯について、現在どうなっているのかを新型コロナ感染症拡大以前と現在を比較して調査した。
まず、購入頻度をコロナ前の2020年2月以前と比べてみると、冷凍食品、デザート等いずれの品目も増えていた(図表1)。
ほとんどの品目で100~200円未満の価格帯を中心に購入されている。また魚類缶詰やレトルトカレーでは、3割以上が200円以上のものを購入していることが分かる(図表2)。
レポートダウンロード
レポートのPDFダウンロードには有料の会員登録が必要です。
- 中心購入価格帯が高価格化
- 子なし層、子独立層で購入される高価格食品
- 利用意向の高い高価格食パンと魚類缶詰
- コロナ下で抑圧された欲求が食品へ
- 消費者の動き 【コロナ感染の第4波始まる】
- 売れている食品・メニュー 【生ビールの定期配送サービス】
- 東京市場 【サイゼリヤのミラノ風ドリア専門店】
- 地産地消 【スポーツチームを中心とした地域振興】
- 食品企業の経営 【保険業と食品業の業務提携】
- 製品開発 【健康の新カテゴリー】
- 価格政策 【総額表示に合わせた値上げ】
- プロモーション 【感染対策しながら食事を楽しめるマスク】
- チャネル政策・チャネル動向 【自販機で定額制の導入】
- ヘッドラインクリップ 2021年3-4月の動向
最新バックナンバー
- 【第143号】 広まるネットショッピング 特定層に留まるSNS購買とフリマアプリ
- 【第142号】 メリット拡がる冷凍食品、子育て女性が需要牽引
- 【第141号】 高まる朝食意識、拡がる"ハイブリッド食"
参照コンテンツ
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第130号 裾野広がるシリアル コロナ禍自粛の反動に成長機会
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第129号 料理の強い味方 増加する加工食品の利用
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第120号 ウィズ・コロナ時代の新たな食生活 増える女性の調理負担
- MNEXT 眼のつけどころ 市場脱皮期の富裕層開拓マーケティング―価格差別化戦略(2021年)
- 消費反発の現場を探る 帝国ホテルのブッフェから(2021年)
- オリジナルレポート コロナ下とコロナ後の消費の展望(2021年)
おすすめ新着記事

星野リゾート進出が変えた「豊島区大塚」 ―官民連携で地域活性化の好事例
都心再開発の多くが完工する2030年頃にかけて、人の流れが大きく変化します。「豊島区大塚」もそのひとつで、官民一体の街づくりによって新たな観光スポットに生まれ変わりました。そもそも大塚といえば、良く言えば下町レトロ、、悪く言えばちょっといかがわしい街のイメージ。それが、2018年の星野リゾート進出によって一変しました。エリアマーケティングでは、大塚のような官民一体型の地域活性策も重要になってくるでしょう。

コロナ下でも強い「ビオレUV」、再購入意向は「スキンアクア」
2年連続で大幅縮小したサンケア市場。今年は、コロナ禍での規制緩和により外出機運も高まっており、再成長が期待されている。今回の調査も、過去同様「ビオレUV」が6項目で首位を獲得、盤石の強さをみせた。唯一首位を譲ったのが再購入意向で、「スキンアクア」が87%と圧倒的支持を獲得。各社も花粉ブロックやホワイトニングなど付加価値製品を投入しており、夏を目前にあつい戦いが予想される。

値上げの時代の生き残りマーケティング
2022年は経済の大きな転換期になりそうです。ようやく新型コロナのエンデミック化かと思えば、ウクライナ侵攻、値上げと、経済へのマイナスインパクトが続いています。これらは表面的な現象であり、根底は新たな経済、新しいグローバルな経済秩序への転換です。日本経済に大きな影響を与えるのは、利上げ、サプライチェーン寸断、コロナ、ウクライナ侵攻の四つです。これらの要因が供給と物価に影響を与え、需要をシュリンクさせ、消費市場を減少させることになります。この状況に、マーケティングとしてどう対応したらよいか、ということをお伝えします。



