セブン&アイ・ホールディングスの2018年2月期の連結決算は、営業収益6兆378億円(前年同期比3.5%増)、営業利益3,917億円(同7.4%増)と、増収増益となった。国内コンビニエンスストア事業では、ドミナント強化を目的とした既存エリアでの新規出店に加え、既存店舗活性化を推進すべく積極的な立地移転を実施し、国内で展開する小売業として初めて20,000店舗を突破した。おにぎりや麺類などの基本商品の積極的なリニューアルを継続し、更なる品質向上に取り組んだことなどにより販売は好調に推移。海外コンビニエンスストア事業も、ファスト・フードやプライベートブランド商品「セブンセレクト」の開発及び販売に引き続き注力した結果、売り上げを伸ばすことができた。スーパーストア事業では、テナントミックスによる売場構成の見直しや、大型ショッピングセンター「Ario」の改装などによる事業構造改革を進めた。また、個店・地域特性に合わせた品揃えの拡充や、新たに安全・安心の生鮮ブランド「セブンプレミアム フレッシュ」の展開を開始するなど差別化商品の販売を強化した。発売10周年を迎えたグループのプライベートブランド商品「セブンプレミアム」は、これを機に「更なる品質の向上」「新たな価値の創造」「新領域への挑戦」の三つの方針を新たに掲げ、ますます多様化するお客様ニーズに対応していく。そして、2020年に営業利益4,500億円・ROE10%を達成を目標とする中期営業計画の2年目となる18年度も、数値目標達成に向けて着実に実行していく。
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