

在宅勤務や外出自粛で在宅時間が長くなり、家でコーヒーやお茶類を飲む機会が増えているのではないだろうか。今回は、実際にコーヒーやお茶類がどのように飲まれているのか調査を行った。
最近半年以内の家での飲用頻度をみてみると、コーヒーを1日に1回以上飲んだ人は全体の約6割を超え、日本茶は全体の約5割であった。中でもコーヒーを1日に複数回飲んだ人は、全体の4割を超えた(図表1)。
次に、1年前と比べたときの飲用頻度増減をみてみる。家でのコーヒーの飲用頻度が「増えた」と答えた割合は16.9%と、「減った」に比べて10%以上高かった(図表2)。
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- コーヒーを家で1日に1回以上飲む人は全体の6割超
- 在宅時間の増加で手間をかけて楽しまれるコーヒー
- カフェのコーヒーを代替した家ナカコーヒー
- 家ナカ充実の役割を担う「家でドリップしたコーヒー」「茶葉から淹れた日本茶」
- 消費者の動き 【消費心理に下げ止まりの兆し】
- 売れている食品・メニュー 【自炊増加でも選ばれる食品・メニュー】
- 東京市場 【豊洲仲卸が個人向け通販を開始】
- 地産地消 【大手小売による地域応援の動き】
- 食品企業の経営 【外食チェーンが資源の再配分に着手】
- 製品開発 【日清食品による人気ラーメン店のデリバリー】
- 価格政策 【「コロナ後」の価格動向】
- プロモーション 【自宅で楽しむ提案が多数登場】
- チャネル政策・チャネル動向 【テクノロジーを活用した感染対策】
- ヘッドラインクリップ 2020年5-6月の動向
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- 企画に使えるデータ・事実 旅行業者取扱高
- 消費からみた景気指標
参照コンテンツ
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ウィズ・コロナ時代の新たな食生活 増える女性の調理負担 - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第119号
"自粛"で変わる購買行動とライフスタイル - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 特別編
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-第三弾 収束と終息の行方 - MNEXT 眼のつけどころ 新型コロナウイルス感染症の行動経済学的分析
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