アサヒグループホールディングスの2024年12月期の連結決算は売上収益2兆9,394億円(前期比6.2%増)、事業利益2,851億円(同8.1%増)、営業利益2,691億円(同9.8%増)と増収増益であった。欧州を中心としたプレミアム化の進展や価格改定効果などの単価向上により増収、利益については、オセアニアは減益となったが、ミックス改善や各種コストの効率化により、主に日本や欧州が増益となり、トータルで増益となった。セグメント別には、日本では、酒類・飲料・食品は増収だが、外食事業の売却影響などにより、売上収益はトータルでは前年並みの1兆3,629億円(同0.0%)となった。欧州では、価格改定やプレミアム化による単価向上、Octopiの新規連結効果により、売上収益は7,810億円(同13.4%増)。オセアニアでは、市場環境の悪化などにより酒類の販売数量は減少したが、価格改定効果やRTDの成長などにより、売上収益は7,154億円(同9.7%増)となった。東南アジアにおいては、主力ブランドの販売が好調に推移したことに加え、価格改定の効果や為替変動の影響などにより、売上収益は661億円(同14.4%増)となった。2025年度も引き続き「中長期経営方針」に基づき、各地域におけるプレミアム戦略の推進やグローバルブランドの拡大展開に加えて、BAC(ビール隣接カテゴリー)への投資強化などによる事業ポートフォリオの強靭化、サステナビリティと経営の統合をはじめとしたコア戦略の一層の推進、グループガバナンス体制の一層の進化やグローバル調達機能の高度化など企業価値の向上に取り組み、売上収益2兆9,700億円、事業利益2,870億円、営業利益2,620億円を見込む。
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