ハウス食品グループ本社の2025年3月期の連結決算は、売上高3,154億円(前年同期比5.3%増)、営業利益200億円(同2.7%増)と増収増益であった。売上高は香辛・調味加工食品事業、海外食品事業、外食事業を中心に拡大し増収、営業利益は香辛・調味加工食品事業のけん引により増益を確保したが、その他食品関連事業、海外食品事業は収益性に課題を残す結果となった。セグメント別では、主力の香辛・調味加工食品事業は、需要喚起に注力し販売数量を回復、増収と改定効果でコスト増を吸収し増益(売上高1,314億円:前年比4.1%増、営業利益128億円:前年比18.3%増)。健康食品事業は、ビタミン事業の販促強化と製品施策により増収、営業利益は前期並みを確保。海外食品事業は各エリアの事業基盤強化と課題解決に注力、米国事業では、ハウスフーズアメリカ社は増収となったが、キーストーン社販売苦戦による収益性低下をカバーできず、増収減益。中国事業は増収減益、家庭用は社内外在庫の適正化と並行しチャネル変化適応を進行、業務用は提案力強化で外食の新規顧客開拓が進んだ。外食事業は、国内店舗の価格改定や需要喚起策によりコスト増を吸収し増益確保。その他食品関連事業は、総菜事業が販売苦戦に加え労務費の増加により大幅な減収減益となった。2024年4月からスタートした第八次中期計画では、「食で健康」クオリティ企業への変革<第二章>という第七次計画を引き継ぎ、グローバルなバリューチェーン(VC)構築で成長をめざす。その2年目となる2026年3月期(2025年度)は、事業コスト上昇への対応(香辛・調味加工食品事業)、米国事業の損益構造改革に注力し、売上高3,330億円、営業利益215億円を見込む。
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