ハウス食品グループ本社の2019年3月期の連結決算は、売上高2,967億円(前年同期比1.6%増)、営業利益176億円(同7.8%増)と増収増益となった。健康食品事業は前年を下回ったものの、海外食品事業が進出各エリアで事業規模を拡大したほか、香辛・調味加工食品事業、外食事業、その他食品関連事業も堅調に推移したことにより増収。営業利益は、外食事業において業務用米の価格上昇や人件費増による影響があったが、海外食品事業の増収効果に加え、香辛・調味加工食品事業、健康食品事業においてマーケティングコストの効果的運用を徹底したことにより2期連続で最高益を更新した。経常利益は191億円(同11.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券の売却等により特別利益が増加したことで、138億円(同47.2%増)となった。 2018年4月から始まった第6次中期計画では、新たにグループに迎えた企業群とのシナジーを具現化し、「バリューチェーンの幹を太くすること」「R&D機能の強化と新規事業創出」、そして「海外の成長拡大と基盤強化」をテーマに掲げ、第5次中計に引き続き" 「食で健康」クオリティ企業への変革"を目指す。
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