森永製菓の2025年3月期の連結決算は、売上高2,290億円(前年同期比7.3%増)、営業利益213億円(同4.9%増)と増収増益であった。売上高は、主に菓子食品事業や冷菓事業の好調が牽引し、4期連続で過去最高を更新。営業利益は、カカオを中心とした原材料価格等の高騰影響があったものの、増収及び価格改定を中心とした打ち返しにより増益となり、過去最高を更新した。売上の95%を占める食料品製造について事業別にみると、国内は、「ハイチュウ」や「森永ラムネ」が好調に推移した菓子食品事業や、「白い板チョコアイス」や「ザ・クレープ」の売上が拡大した冷菓事業が増収を牽引、「inゼリー」を中心としたin事業・食料卸売が増益に貢献した。海外は、米国事業でインフレによる消費停滞により「HI-CHEW」のコンビニでの販売が苦戦したものの、取り扱いSKUの増加や販売チャネルを拡大し、増収となった。2024年5月には、2025年3月期からの3年間を対象とする「2024中期経営計画」を策定。長期経営計画「2030経営計画」達成をより確実なものとする2ndステージと位置づけ、キーメッセージを「飛躍に向けた成長軌道の確立」と定めた。2025年4月には、代表取締役が異動。2030 ビジョンの実現と、飛躍に向けたさらなる成長実現のため、戦略的な意思決定を行う「CEO」と、事業の執行責任を担う「COO」による経営体制へ移行した。代表取締役会長CEOの太田栄二郎氏と代表取締役社長COOの森信也氏がそれぞれの役割を遂行しつつ協働することで、コーポレートガバナンスの強化と経営計画達成による森永製菓グループの企業価値向上を図る。2026年3月期は、重点領域の成長加速と収益性改善を進め、売上高2,400億円、営業利益214億円を見込む。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー

おすすめ新着記事

企業活動分析 P&Gの25年6月期連結決算は、8年連続増収、営業利益は2桁増に
P&Gの2025年6月期連結決算は、売上高843億ドル(前年比0.3%増)、営業利益205億ドル(同10.3%増)、純利益161億ドル(同7.3%増)となり、増収増益を達成した。売上高は微増ながら8年連続増収、営業利益は3年連続増益、純利益は6年連続の増益となった。

企業活動分析 サッポロHDの25年12月期は減収も、IT投資の反動等で大幅増益に
サッポロホールディングスの2025年12月期の連結決算は、売上収益5,069億円(前年同期比1.1%減)、事業利益250億円(同48.6%増)、営業利益244億円(同332.9%増)であった。2026年度の財務目標ROE8%を1年前倒しで達成(2025年度実績:ROE9.4%)、不動産事業への外部資本導入を決定した。売上収益は国内市場でのビールの好調な販売と価格改定による増収があったものの、食品飲料事業の構造改革に伴う減収の影響により、全体では減収。事業利益は酒類事業の増収効果に加え、食品飲料事業のコスト構造改革や前期のIT投資の反動減等により増益、営業利益は前期のStone社の株式取得の際に生じたのれんの現存損失の反動等により増益となった。

企業活動分析 キリンHDの25年12月期は、FANCL、医薬、酒類など好調で増収増益に
キリンホールディングスの2025年12月期の連結決算は、売上収益2兆4,334億円(前年同期比4.1%増)、事業利益2,518億円(同19.3%増)、営業利益2,097億円(同67.3%増)、税引前利益2,379億円(同70.2%増)であった。事業利益は各事業の順調な進捗と、FANCLの年間寄与に加え、医薬事業の技術ライセンス収入の想定以上の増加によって、大幅な増益。それに加え、事業利益以下の⼀時発生コストの抑制に注力したことが奏功し、営業利益、税引前利益は大幅増益となった。
企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 戦略ケース 値上げと小売業の競争 物価上昇で小売とメーカーは新競争時代に突入(2022年)
- 戦略ケース スイーツのジレンマ 欲望と罪悪感の狭間で成長するチョコレート市場(2017年)
- 戦略ケース トータルマーケティングへの転換(1986年)
- 戦略ケース 森永「おっとっと」ヒットの秘密 (1984年)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第131号 消費抑圧の反動 食品購入は高価格帯へシフト
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 健康意識を背景に受容層広がるゼリー飲料(2019年)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第112号 消費増税ついに「10%」も―駆け込み購入、盛り上がり欠く
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第107号 2019春の食品値上げラッシュ!値上げ方法で明暗
- 消費者調査データ
チョコレート(2023年1月版) 首位走る「明治ミルクチョコレート」、追う「ガーナ」「チョコレート効果」 - 消費者調査データ
冷菓(2022年5月版) 強い「ハーゲンダッツ」、ファンつかむPB - 消費者調査データ
ヨーグルト(2022年3月版) 群を抜く「明治ブルガリア」、食経験さらに上昇、3ヶ月以内購入も高止まり - MNEXT 2023年の消費と戦略経営~マーケティングの6つの革新~(2022年)
- MNEXT アフターコロナの本格マーケティング 2023年の消費を捉える10のポイント(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ Z世代攻略の鍵は時代にあり(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ 値上げの時代の生き残りマーケティング(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ イラスト効果で売上130%増の謎を解く―エモーショナルマーケティング(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ ePOPで成熟ブランドのリブランディング― 2022年春の提案(2022年)
競合他社の業績と比較分析する





![戦略家のための知的羅針盤[エム・ネクスト]product by 松田 久一](/img/mnext-sub-title.png)