ヤオコーの現在の戦略は...
地域特化の食生活提案による差別化戦略
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ヤオコーの2022年3月期の連結決算は、連結営業収益5,360億円(前期比5.8%増)、同営業利益240億円(同7,2%増)と33期連続の増収増益を達成。22年3月に終わった第9次中期経営計画は、コロナ禍の巣ごもり需要などもあり、営業収益・経常利益は1年前倒しで達成した。また、熊谷デリカ・生鮮センターの稼働やネットスーパーの立て直しなど、チェーン店としてのインフラづくりに一定の成果を得た。22年10月にはヤオコーファーム 水耕栽培施設を稼働、また子会社化したエイヴイのローコストオペレーションをもとに、ディスカウントスーパー業態のフーコットを立ち上げた。差別化と価格の両面から顧客満足度No.1を目指す。第10期中期経営計画では、チェーンとしてのインフラ拡充の成果をふまえ、個店の販売力強化を目指す。販売面では価格政策でヤングファミリー層の取り込みを、運営では自動発注やセルフレジによる業務改善、また旗艦店の強化や新業態の開発も視野に入れる。22年3月期の業績を踏まえ、第10次中期経営計画の目標を引き上げるなど、足元の好調は続いている。23年3月期は、アマゾンなどのネット通販やドラッグストア、コンビニエンスストアなど異業種との競争が激化する環境下で、コロナ感染状況の落ち着きにより巣ごもり需要も一段落、加えて円安などによる原材料価格の高騰を見込んでおり、EDLPなどの価格対応強化をさらに進化させる。
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