
2019年の衣料用液体洗剤の出荷金額は1,638億円で5年連続の増加となった(経済産業省「生産動態統計調査」)。

衣料用洗剤全体でも微増のトレンドだが、液体洗剤は2017年が前年比10.7%増、2018年は1.8%と微増だったが、2019年は9.0%の大幅な成長となった。成長の要因は、最近の液体洗剤の高機能化で、粉末洗剤からのシフトが進んでいること、2019年には花王の「アタックZERO」に代表される大型商品が発売されたことなどが挙げられる。2020年は、コロナ禍による清潔意識の上昇で、帰宅後すぐに衣類を洗濯するなどの行動が増えたとも言われており、衣料用洗剤の需要は高いと思われる。
参照コンテンツ
- 消費者調査データ 衣料用洗剤(2020年11月版) 「アタックZERO」、全項目でトップに
- 戦略ケース 増えるコインランドリーと減少するクリーニング店~変化する市場への対応から需要創造へ~(2017年)
- 戦略ケース 「花王」 × 「P&G」 取引条件透明化で値下げ圧力克服(2007年)
特集:コロナ禍の消費を読む
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- 消費からみた景気指標
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