
2019年の紅茶飲料の生産量は119万8,600Kℓで、4年連続の拡大、過去最高を記録した(全国清涼飲料連合会)。

紅茶飲料は、2010年をピークに2015年までダウントレンドにあった。2016年には、トップブランドの「午後の紅茶(キリンビバレッジ)」の年間販売量が、「おいしい無糖」の拡大などにより紅茶飲料初となる年間5,000万ケースを達成、再び成長軌道に乗った。特に2019年は、紅茶がインフルエンザの感染防止に有効、という説が流れたことなどから、紅茶への注目度が高まったことや、サントリー食品インターナショナルが「クラフトボスTEA」を、キリンビバレッジが「午後の紅茶 ザ・マイスターズ」を発売するなど注目ブランドから大型商材が新発売されたことなどから、前年比14.6%増と高い伸びを示した。今年4、5月は新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で、ペットボトル飲料は全体として低迷したが、紅茶飲料の市場は、トレンドのフルーツティーの新製品やリニューアルで活気をみせている。
参照コンテンツ
- 消費者調査データ 紅茶飲料(2020年7月版) 成長市場をリードする「午後の紅茶」
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第121号
在宅時間の増加で増えるおうちカフェこだわり派 - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第119号
"自粛"で変わる購買行動とライフスタイル - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 特別編
新型コロナウイルスのインパクト!コロナは購買行動にどのような影響を与えた!? - MNEXT 眼のつけどころ 新型コロナ禍で消費はどう変わるか-シンクロ消費と欲望の姿態変容
- JMRからの提案 コロナ禍で強まる「外からウチへ」の消費者行動変容と消費の「イエナカ・シフト」(2020年)
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