
2020年度第I四半期(4-6月)、国内のタブレット端末は前年比368.4%という驚異的な成長をみせた(一般社団法人 電子情報技術産業協会「タブレット国内出荷実績」)。

2020年第I四半期、国内7社(NECパーソナルコンピュータ(株)、シャープ(株)、Dynabook(株)、パナソニック(株)、富士通クライアントコンピューティング(株)、(株)ユニットコム、レノボ・ジャパン(株))合計の出荷実績は、39万4,000台で前年比368.4%。続く第II四半期も36万台、同221.4%と倍以上に拡大した。2019年度計が132.7%だったことを考えると、大きく伸びたといえる。背景にあるのは、新型コロナウイルスの感染拡大による休校や在宅勤務の広がりだ。小中学校の児童や生徒はオンライン学習に、在宅勤務の勤め人はオンライン会議やメールチェック用などのサブとして需要が拡大した。今後、新規の爆発的な需要が一巡しても、ユーザー層の拡大により、底堅い需要は残ると思われる。
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