サントリーホールディングスの2022年12月期の連結決算は、売上収益2兆9,701億円(酒税込み・前年同期比16.1%増)、営業利益2,765億円(同11.7%増)と増収増益となった。原材料費や物流費の高騰など、厳しい経営環境ながら、各セグメントが国内外で積極的な事業展開を行った結果、業績予想を大きく上回り、売上収益・営業利益ともに過去最高を達成した。売上比率で49%を占める「飲料・食品」セグメントでは、国内で水、コーヒー、無糖茶カテゴリーを中心にコアブランド強化に取り組み、新商品発売やマーケティング活動が貢献した結果、過去最高の販売数量を達成。アジアパシフィック、欧州、米州の各エリアでも主力ブランドが牽引し好調に推移、セグメント全体で売上収益・営業利益ともに前年同期を大きく上回った。売上比率42%の「酒類」セグメントでは、ビームサントリー社が過去最高の売上を達成、国内では7月にビール、スピリッツ、ワインのカテゴリーを統合したサントリー(株)を設立、生産部門から営業部門まで一体となり、酒類事業の変革に取り組んでいる。その他セグメントは、健康食品事業では「ロコモア」「オメガエイド」などが好調、外食事業の売上収益も大幅に伸長、売上・利益ともに前年を上回った。現在、2030年ビジョンとして「世界で最も信頼され、愛される、オンリーワンの食品酒類総合企業」を掲げている。2023年12月期はグループトータルでの売上成長を目指し、将来に向けた戦略的な投資も積極的に行う計画で、全セグメントで増収を見込み、売上収益が5.0%増の3兆1,200億円、営業利益が1.3%増の2,800億円を目指す。
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