- アパレル業(洋服)の価格設定はどうなっているのでしょうか?(アパレルメーカー、29歳))
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基本的には粗利は40~50%を見込み、コストオン方式で価格設定するのが、一般的なアパレルの価格設定です(プレステージ系除く)。
おおよそ以下のような式が成り立ちます。
- 売値≧(原材料費+付属代+工賃)×3
SPA(製造小売業)の典型であるユニクロも同じで、現にピーク時の営業利益 率は24%で今でも13%です(2003年7月時点)。「連続○ヶ月前年比マイナス」など厳しい業績が伝えられますが、一般的に好調と言われる企業よりも高い営業利益率を記録しているのはこういう価格設定がなされているからです。
なぜ粗利率を高く設定するかは売れ残りの在庫リスクを考慮してのものです。
赤字覚悟のバーゲン用と考えても、トータルでは十分な利益となるので、「在庫するよりはまし」ということです。
参照コンテンツ
- 戦略ケース アパレル業界のD2Cを牽引 オンワード樫山「KASHIYAMA the Smart Tailor」(2019年)
- 戦略ケース SPAモデルへの転換により更なる成長を図る西松屋チェーン(2015年)
- 戦略ケース 止まらない「激安」ジーンズデフレ-不況と世代交代のインパクト(2009年)
- 戦略ケース 外資の第2世代SPA迎撃に備えるファーストリテイリング「ユニクロ」(2008年)
- 戦略ケース 「ユニクロ」×「ZARA」 先端ファッション、2週で商品化(2007年)
- 戦略ケース カジュアルウェア世界NO.1を目指すユニクロの成長戦略(2000年)
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