

家庭内での手作りが見直されるなかで、梅酒や梅シロップなどの保存食作りが広がっているようだ。各メーカーの2021年5・6月の氷砂糖の出荷量も前年比20~50%と好調だ。そこで、今回は保存食作りについて調査した。
これまで家庭で保存食が作られていたことがあると回答した人は64.3%だった(図表1)。また、これまで自分自身で保存食を作ったことのある人は52.5%であった。その内、コロナ発生後の2020年以降に自分で作った人は37.5%と、予想以上に多くの人が作っていることがわかった(図表2)。
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- 最近の手作り経験者は約4割、浅漬け作りが人気
- 増加する保存食作りの取組み
- レシピはインターネットで参照
- 「美味しくできて」満足、「面倒だから」作っていない
- 消費者の動き 【コロナ「第5波」が本格化】
- 売れている食品・メニュー 【「マリトッツォ」が人気】
- 東京市場 【東京オリンピック関連メニュー】
- 地産地消 【ご当地商品で旅気分】
- 食品企業の経営 【外食の業績で明暗】
- 製品開発 【コロナで健康を気にする人向けの商品】
- 価格政策 【ウナギの価格に落ち着き】
- プロモーション 【キリンビールが工場見学を有料化】
- チャネル政策・チャネル動向 【コンビニのコロナ影響が回復基調】
- ヘッドラインクリップ 2021年7-8月の動向
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参照コンテンツ
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- オリジナルレポート コロナ下とコロナ後の消費の展望(2021年)
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