新型コロナウイルスの感染予防策として励行が呼びかけられている手洗い。その手洗いに不可欠なハンドソープは、7年連続で拡大している(経済産業省「生産動態統計」)。
2019年の販売数量は前年比109.7%の100,240トン。2013年に比べ約2倍に伸長した。背景にあるのは、ノロウイルスやインフルエンザの流行と、手洗いの有効性の周知など衛生意識の高まりだ。ノロウイルスの集団感染が発生した2016年は2桁の、インフルエンザの患者数が多かった多かった2018年、2019年もそれぞれ108.8%、109.7%の伸びとなっている。さらに今年に入ってからは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、需要は急増、一時は品薄や品切れが相次いだ。家庭用のハンドソープでは、殺菌力の強い薬用ハンドソープや、手洗い回数増加による手荒れ防止効果のあるハンドソープなど、多様な製品が発売され、人気を集めている。今後も、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」でも手洗いが強調されていることから、ハンドソープの需要は高い水準で推移すると思われる。
参照コンテンツ
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