日本マクドナルドホールディングスの2017年12月期連結決算は、全店売上高(システムワイドセールス)4,901億円(前年比11.8%増)、営業利益189億円(同273.9%増)と増収増益、ビジネスリカバリープランの着実な実行が功を奏し大幅な改善に成功した。ひとつ目の柱である「おいしさの向上」としては、レギュラー商品のおいしさに徹底的にこだわる「おいしさ向上宣言」を行い、プレミアムローストコーヒーのリニューアルやおてごろマックのしょうが焼きバーガー、3種のビーフバーガー「グラン」を新レギュラーメニューとして発売した。ふたつ目の柱である「利便性の向上」では、2018年度末までに90%以上の店舗をモダン化する計画を進めており、529店舗の改装と7店舗のリビルドを実施し、当連結会計年度末時点で85%の店舗のモダン化が完了した。また利便性をさらに向上していく取り組みとして、株式会社NTTドコモの「dポイント」、楽天株式会社の「楽天スーパーポイン ト」に加え、「nanaco」、「suica」、「QUICPay+」等の電子マネー及び6種類のブランドのクレジットカードを全店舗で利用可能とした。三つ目の柱である「人材への投資」では、春と秋に全国の店舗で一斉に「クルー体験会」を実施し、多くの人々にマクドナルドの仕事を体験してもらうことで安定的な採用に繋がった。2018年度はこれまでに築いた強固な基盤をベースとして会社の持続的成長に取り組み、「お客様と心でつながるモダンバーガーレストラン」の実現を推進する。
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- 消費者調査データ ファーストフードチェーン(2019年2月版) 盤石のマクドナルド、再利用意向トップはシェイクシャック
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