半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2022年10月25日

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第147号
高カロリーだけど・・・おいしさ勝るハンバーガー
上位3社の再利用意向は9割超える


本コンテンツは、食生活についての消費者への独自調査をもとに、その分析結果をまとめたオリジナルコンテンツです。有料会員の方は、調査結果の分析パートと、主要各紙から食生活のトレンドを整理した業界クリップの2部構成でお届けするレポート形式のPDFダウンロードがご利用いただけます。

1.4割以上の人が月に1回以上食べるハンバーガー

 洋風ファーストフード市場は、2021年の年間売上高がコロナ禍以前の2019年を上回るなど好調に推移している(日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査」)。今回はハンバーガーに着目し、だれがどのような理由で利用しているか調査を行った。

 まず外食の利用頻度増減を2020年2月以前と比較してみると、店内飲食は「増えた計」よりも「減った計」が多く、テイクアウト、ドライブスルー、デリバリーサービスは増えた計の方が多かった(図表2)。

 ハンバーガー利用頻度は「月に1回以上」と答えた人が、42.5%となった。その中でも利用頻度の高い、週に1回以上利用する人を様々な属性別で比較すると、性別・世代別で差がもっとも大きかった。もっとも多かったのは男性リオ世代、次いで女性ゆとり世代、男性バブル後世代の順番となった(図表3)。

 コロナ禍前と比べたハンバーガーの利用頻度増減は、「変わらない」と答えた人が、51.3%ともっとも多かった。一方で「減った」計が15.6%と、「増えた」計を上回っている(図表4)。

 現在のハンバーガー利用状況は、コロナ禍前と比べて減少が大きくなっているといえる。

図表
高画質版の図表はレポートダウンロードをご利用ください


2.利用経験、今後意向ともに圧倒的な「マクドナルド」

 次にハンバーガーチェーン別の認知浸透状況をみてみる。 

 まず、1年以内利用経験ではマクドナルドが約7割ともっとも高かった。2位はケンタッキーフライドチキンとモスバーガーがほぼ同率で続く。マクドナルドは2位以下に2倍以上の差をつけた。

 今回の調査では18のハンバーガーチェーンを提示した。10位以下には最近話題となっているシェイクシャックなどが挙がったが、利用率は2.0%以下となっている。

 次に、コロナ禍前と比較して増えたチェーンをみると、マクドナルドが22.7%と突出していた。

 今後の利用意向は、1位がマクドナルドで74.4%、2位はモスバーガーの58.8%、3位はケンタッキーの49.7%となっており、1年以内利用経験から順位が入れ替わっている。また、今回提示したすべてのハンバーガーチェーンで、今後の利用意向が1年以内利用経験を上回った。

 ハンバーガーチェーン業界は、今後も成長が期待できそうだ(図表5)。

図表
高画質版の図表はレポートダウンロードをご利用ください


3.外出自粛層も食べたハンバーガー

 ここでは、もっとも最近利用したときの具体的な食べ方をみてみる。食べたメニューはハンバーガーやホットドッグなどメインメニューが9割を超えた。またサイドメニューも過半数を超えている (図表6)。その時の支払い金額の最頻値は500~700円未満で、500~1,000円未満までを合計すると6割以上と、購入単価が高くなっていると推測できる(図表7)。

 利用方法については、1位はテイクアウトが46.1%と、店内飲食の31.6%を上回った(図表8)。さらに様々な属性別で分析をしたところ、都市規模、外食・外出自粛意識によって利用方法に大きな差がみられた。都市規模でみると、テイクアウトは大都市や大都市郊外に多い。「外食を控えている」「外出を避けている」に「非常にそう思う」と答えた人でも、テイクアウト利用が多かった(図表9)。ハンバーガーを選ぶ理由の1位は「おいしいから」が約6割、次いで「値段が安いから」「家が近いから」「利便性が良いから」の順番で多かった(図表10)。

 外食・外出自粛意識が高まる中で、テイクアウトを利用して、おいしいものを食べたいという思いで購入する人が増えたと考えられる。

図表
高画質版の図表はレポートダウンロードをご利用ください


4.上位3社の再利用意向は9割超え!伸長見込めるハンバーガー

 最後に、ハンバーガーの今後について考えていく。各ハンバーガーチェーン利用者のうち、今後の再利用意向があると回答した割合は、上位3社は9割を超えるなど極めて高く、4位以下も8割前後と高い(図表11)。また1年以内に利用はしていないが、今後の利用意向がある人は、モスバーガーで約43%、マクドナルドで約34%となった。既存ユーザーの高い再利用意向と、非利用者の利用意向率から今後さらに伸長していくことが考えられる(図表12)。

 ハンバーガーに対するイメージについてみていくと、全体では「おいしい」が約76%、「以前よりおいしくなった」が約37%だった。また今後の利用意向者では、「おいしい」「以前よりおいしい」がそれぞれで全体を上回っている。

 食意識・健康意識別にみると、健康に気を使っている人ほど、「おいしい」と同時に 「カロリーが高そう」と回答している(図表13)。

 このことから、健康意識の高い人が、カロリーが高いことを気にしながらも、おいしさを求めてハンバーガーを食べていることがうかがえる。

図表
高画質版の図表はレポートダウンロードをご利用ください


レポートダウンロード

レポートのPDFダウンロードには有料の会員登録が必要です。


* オリジナル調査結果の分析 構成(全4頁)
  1. 4割以上の人が月に1回以上食べるハンバーガー
  2. 利用経験、今後意向ともに圧倒的な「マクドナルド」
  3. 外出自粛層も食べたハンバーガー
  4. 上位3社の再利用意向は9割超え!伸長見込めるハンバーガー

* 業界クリップ 2022年9月(全7頁)
  1. 消費者の動き        【消費心理が再び悪化】
  2. 売れている食品・メニュー  【月見商戦の盛り上がり】
  3. 東京市場          【クリスピー・クリーム・ドーナツが銀座に大型店】
  4. 地産地消          【日本酒版の「ドメーヌ」の取組】
  5. 食品企業の経営       【三幸製菓が生産再開】
  6. 製品開発          【ノンアル・低アルの新商品】
  7. 価格政策          【急速な円安と相次ぐ値上げ】
  8. プロモーション       【ハロウィン商戦が始まる】
  9. チャネル政策・チャネル動向 【イオンが冷凍食品の新業態】
  10. ヘッドラインクリップ    2022年9月の動向



最新バックナンバー


参照コンテンツ


おすすめ新着記事

消費者調査データ 「ハーゲンダッツ」、「スーパーカップ」と首位分け合う
消費者調査データ 「ハーゲンダッツ」、「スーパーカップ」と首位分け合う

3年連続で過去最高を更新した冷菓市場、代表的な24ブランドについて調査した。結果は、「明治エッセルスーパーカップ」と「ハーゲンダッツ」が、店頭接触と購入経験では「エッセル」、今後の購入意向では「ハーゲンダッツ」が首位、3ヶ月内購入では「エッセル」と「ハーゲンダッツ」が同率首位と激しい首位争いを繰り広げた。

消費者調査データ エナジードリンク(2024年4月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン
消費者調査データ エナジードリンク(2024年4月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

コロナ禍からの復調傾向がみられるエナジードリンク市場についての調査結果をみると、「モンスターエナジー」が複数の項目で首位を獲得した。2位争いを繰り広げるのは、「リアルゴールド」、「アサヒドデカミン」、「レッドブル・エナジードリンク」の3ブランドだ。

成長市場を探せ クラフトジンがけん引 国産ジン、5年で3.9倍に
成長市場を探せ クラフトジンがけん引 国産ジン、5年で3.9倍に

2023年の国内ジン移出数量(出荷量)は、前年比113.4%の4,987キロリットルで、4年連続の2桁増となった。2017年にはそれまで横這いで推移していたジンの出荷量が前年比115.8%に、さらに2020年にはサントリーの「翆」が発売、市場は一気に1.5倍に拡大。その後も勢いは続き、2022年には初めて4,000キロリットルを超えた。



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツ プレミアム会員サービス 戦略ケースの教科書Online


お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

新着記事

2024.05.24

消費者調査データ No.407 冷菓(2024年5月版) 「ハーゲンダッツ」、「スーパーカップ」と首位分け合う

2024.05.23

24年3月の「商業動態統計調査」は37ヶ月ぶりのマイナスに

2024.05.22

戦略ケース 三越伊勢丹の復活は本物か

2024.05.22

24年3月の「旅行業者取扱高」は19年比で94%に

2024.05.21

24年4月の「景気の現状判断」は2ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.05.21

24年4月の「景気の先行き判断」は6ヶ月ぶりに50ポイント割れに

2024.05.20

企業活動分析 日清製粉グループの23年3月期は二桁の増収増益

2024.05.17

24年3月の「家計収入」は18ヶ月連続のマイナス

2024.05.17

24年3月の「消費支出」は13ヶ月ぶりのプラス

週間アクセスランキング

1位 2024.05.15

MNEXT 未来を読むー四つの資本主義

2位 2024.01.18

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター おにぎりブーム到来! おにぎりが選ばれる理由とは(2024年1月)

3位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

4位 2022.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2022年5月版) 「レッドブル」「モンスター」認知率拡大、上位の牙城揺るがず

5位 2023.04.05

日本人の7割はチーズ好き ぜいたくニーズに支えられ伸長

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area