日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2020年12月04日

特集:コロナ禍の消費を読む
消費動向速報 伸びてきたネット購買の勢いにも鈍化の気配
主任研究員 菅野守


図表の閲覧には有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてお読みください。

 コロナ禍で、消費動向が変化しています。その変化をいち早く把握し、ビジネスに役立てるために、官公庁などが発表する統計データから気になる動向をご紹介します。


ネット購買はコロナ下で伸長を続けてきたが、その勢いは足許で鈍化傾向にある。個別品目でのインターネットを利用した支出金額の伸びをみても、ネット購買の伸びの鈍化は鮮明となっている。

「家計消費状況調査」:伸びてきたネット購買の勢いにも鈍化の気配

1.ネット購買の伸びは鈍化傾向

 ネット購買の勢いは足許で鈍化傾向にある。

 総務省公表の「家計消費状況調査」によると、二人以上世帯でのインターネットを利用した支出総額は、2020年6月をピークに減少が続いている(図表1)。


図表1.インターネットを利用した支出総額の推移

ログインして図表をみる


 支出総額の前年同月比増加率も、2020年6月をピークに低下し続け、直近の2020年9月時点では+2.6%にまで落ち込んでいる(図表2)。


図表2.インターネットを利用した支出総額の前年同月比増加率の推移

ログインして図表をみる


2.ネット購買鈍化の気配は品目レベルでも広がりつつある

 個別品目でのインターネットを利用した支出金額の伸びをみても、ネット購買の伸びの鈍化は鮮明となっている。

 「インターネットを利用して購入した財(商品)・サービス」計20品目のうち、2020年5月から2020年9月までの5ヶ月間で前年同月比増加率がプラスとなった15品目だった。そのうち増加率の推移に着目すると、その値が+50%以上の品目は2020年5月に15品目中7品目、2020年6月に9品目、2020年7月に6品目、2020年8月には8品目あった。しかし、2020年9月時点では4品目にまで減っている。他方、増加率の値が+20%未満の品目は、2020年5月から8月にかけては1品目有るか無いかであったのが、2020年9月には4品目にまで増えている(図表3)。


図表3.最近5ヶ月間を通してインターネットを利用した支出金額が増加した品目

ログインして図表をみる


 伸びてきたネット購買の勢いにも、鈍化の気配が広がりつつある。



特集:コロナ禍の消費を読む


参照コンテンツ


おすすめ新着記事

強い「チョコレート効果」、リピート意向高い機能訴求商品
強い「チョコレート効果」、リピート意向高い機能訴求商品

2020年はコロナ禍の巣ごもり消費でチョコレートの需要が伸びた。今回の調査では、前回同様に「チョコレート効果」(明治)が複数項目で首位を獲得、強さを見せつけた。チョコレートの一大需要期であるバレンタイン商戦も、今年はステイホームやECへのシフトなどで大きく様変わりする可能性が高い。生活環境が大きく変化する中での競争の行方が注目される。

消費動向速報 平均消費性向上昇と消費復活の予兆
消費動向速報 平均消費性向上昇と消費復活の予兆

平均消費性向は、低下トレンドから上昇トレンドへ転換している。家計黒字の金額の前年同月差は、一貫してプラスを保ってきたが、足許でマイナスに転じている。家計黒字幅の減少の影響は、主に、預貯金の取り崩しという形で顕在化している。平均消費性向上昇への転換と預貯金取り崩しの動きからは、支出意欲の復活の兆しが垣間見える。

盤石「カップヌードル」、「きつね」と「どん兵衛」和風麺は激戦区
盤石「カップヌードル」、「きつね」と「どん兵衛」和風麺は激戦区

2019年度のカップめんの生産量は、ほぼ横ばいの39億7,021万食となった。今回の調査でも前回同様、「カップヌードル」が盤石の強さを見せつけた。2位以下では「赤いきつね/緑のたぬき」と「どん兵衛」が僅差でしのぎを削っている。コロナ禍の巣ごもり消費でカップめんの需要は伸びているが、拡大した市場で今後どのようなヒット商品が生まれるかに注目だ。



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


会員登録のご案内
消費社会白書2021
「戦略200+」比較分析ツールのご案内
マーケティングモニターのご案内
データでわかる辛口性格診断
facebook
page top

当サイトに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。一部の例外を除き、著作権はJMR生活総合研究所に属します。

Copyright (c) 1997-2021 Japan Consumer Marketing Research Institute. All rights reserved.