出前館やウーバーイーツなどのような新しいタイプの宅配代行サービス*(以下、代行サービス)が、都市部を中心に広まっている。今回はピザーラなど従来型の宅配フードサービス(以下、フードサービス)との比較から、首都圏、東名阪、福岡県の大都市圏を対象に代行サービスの利用状況を調査した。
フードサービスと代行サービスの事業者別に1年内の利用率をみると、宅配ピザ3社がトップ3を占めている(図表1)。代行サービスのトップは出前館で、5.7%だった。1年内利用率は、フードサービスが44.0%、代行サービスは8.9%だった。次に、1年前と比較した利用頻度の増減では、フードサービスは「減った」が「増えた」の3倍ほどだった(図表2)。代行サービスは「増えた」が22.0%で、純増率も8.2%だった。フードサービスの利用頻度は減少し、代行サービスは増加しているといえる。
レポートダウンロード
レポートのPDFダウンロードには有料の会員登録が必要です。
- 利用頻度が増える代行サービス、減るフードサービス
- 代行サービスはより日常使い
- 代行サービスの利用きっかけは食事の準備負担軽減
- 代行サービスの特徴は豊富なメニューとネット利用の手軽さ
- 消費者の動き 【景気回復の長さが戦後最長】
- 売れている食品・メニュー 【第三のビールへの需要シフト】
- 東京市場 【都内百貨店のバレンタイン商戦】
- 地産地消 【地元産の利用率向上に向けた課題】
- 食品企業の経営 【ペットボトルの「ラベルレス」対応】
- 製品開発 【今年のバレンタイン・恵方巻】
- 価格政策 【幅広いカテゴリで値上げ】
- プロモーション 【ミュージアムの人気】
- チャネル政策・チャネル動向 【「悪魔」シリーズの人気】
- ヘッドラインクリップ 2019年1月-2月の動向
最新バックナンバー
- 【第161号】 男性子育て層の約5割が利用 バンドワゴン効果で拡大する新NISA
- 【第160号】 おにぎりブーム到来! おにぎりが選ばれる理由とは
- 【第159号】 成長するコーヒー市場 6つの形態が店頭に共存するワケとは?
参照コンテンツ
- 消費者調査データ デリバリーサービス(2021年4月版)
「出前館」「Uber Eats」、コロナ下で認知拡大 - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第122号
働き方の多様化が後押しするデリバリーサービス利用 - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第120号
ウィズ・コロナ時代の新たな食生活 増える女性の調理負担 - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第119号
"自粛"で変わる購買行動とライフスタイル - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 特別編
新型コロナウイルスのインパクト!コロナは購買行動にどのような影響を与えた!? - MNEXT 眼のつけどころ 新型コロナ禍で消費はどう変わるか-シンクロ消費と欲望の姿態変容
- JMRからの提案 コロナ禍で強まる「外からウチへ」の消費者行動変容と消費の「イエナカ・シフト」(2020年)
- 戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ(2019年)
おすすめ新着記事
消費者調査データ 炭酸飲料(2024年7月版) 首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水
2023年は3年連続プラスとなった炭酸飲料。調査結果を見ると、今回も「コカ・コーラ」が複数項目で首位を獲得したが、2位の「三ツ矢サイダー」の猛追が光る。再購入意向は、無糖炭酸が上位に食い込んだ。
消費者調査データ スポーツドリンク・熱中症対策飲料(2024年7月版) 首位「ポカリスエット」、追い上げる「アクエリアス」
人流の回復や猛暑などを背景に伸びる熱中症対策飲料・スポーツドリンクの調査結果をみると、ロングセラー「ポカリスエット」が再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。5ポイント程度の差で追うのは「アクエリアス」。さらに10ポイント前後のビハインドで「GREEN DA・KA・RA」が続く。
成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム
2023年度、空前の暑さを追い風に、アイスクリーム市場は初の6,000億円超えを達成、4年連続で過去最高を更新した。2023年の夏日日数は140日、実に1年の4割近くの日が「アイスクリームを食べたくなる」気温である25度を超えたことになる。