アサヒグループホールディングスの2021年12月期の連結決算は売上収益2兆2,361億円(前年同期比10.3%増)、営業利益2,119億円(同56.8%増)と増収増益であった。パンデミックの厳しい環境下、プレミアム戦略や新価値提案、効率化の推進などにより、過去最高の売上収益、営業・当期利益を達成。豪州CUB事業の統合によるシナジー創出やキャッシュフロー最大化施策などにより、計画を上回る財務体質の改善を図る。事業別では、酒類事業は健康志向の高まりなどの消費者ニーズの変化を捉えた『アサヒスタイルフリー<生>』やアルコールテイスト清涼飲料などの売上は前年実績を上回ったものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う酒類提供規制などの影響が続き、飲食店向けのビールの売上が大幅に減少したことなどにより売上収益は前期比3.3%減の7,221億円、事業利益も14.7%減の708億円となった。飲料事業については炭酸飲料やお茶飲料の販売数量が前年実績を上回ったことなどにより増収増益。食品事業は巣ごもり需要を捉えたフリーズドライみそ汁やセルフケアニーズの高まりに対応した『ディアナチュラ』などの売上が好調で増収増益となった。国際事業については、CUB事業の新規連結効果や規制緩和に伴う飲食店の売上回復などにより、売上収益は同28.3%増の1兆176億円、事業利益は同70.6%増の1,606億円と大幅な増収増益となった。2022年2月には中長期的メガトレンド分析を踏まえ、現在の『中期経営方針』を長期戦略を含む『中長期経営方針』として更新、おいしさと楽しさで"変化するWell-being"に応え、持続可能な社会への貢献を目指す。
参照コンテンツ
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