

2019年10月1日、消費税率が10%に引き上げられた。スーパーなどの小売店での食品購入や飲食店でのテイクアウトを含む中食には、軽減税率が適用されている。これが食品の購買にどのような変化をもたらしたのか、調査した。
朝食、昼食、夕食のなかで「コンビニやスーパーで買って食べた」割合は昼食がもっとも高く、週に2日以上利用している人は21.2%であった(図表1)。一方で飲食店のテイクアウトはもっとも高い昼食でも、週に2日以上の利用は3.1%と限られていた。
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- 中食・外食の利用頻度に、軽減税率は大きく影響していない
- 惣菜・弁当の購入理由は「値段」「省手間」「味」
- 外食テイクアウトの利用理由は「軽減税率」よりも「手ごろさ」「おいしさ」
- 中食利用の影響要因
- 消費者の動き 【不透明化する2020年の消費】
- 売れている食品・メニュー 【「アーモンド効果」のリニューアル】
- 東京市場 【名古屋発の高級食パン店が都内に出店】
- 地産地消 【1,000円の地産地消「どん兵衛」】
- 食品企業の経営 【新型肺炎への危機管理力】
- 製品開発 【マクドナルドの「ごはんバーガー」】
- 価格政策 【外食の価格戦略の明暗】
- プロモーション 【受験生応援キャンペーン】
- チャネル政策・チャネル動向 【ファミリーマートのおでん改革】
- ヘッドラインクリップ 2020年1-2月の動向
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参照コンテンツ
- 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ 中食(2019年版)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター
第112号 伸消費増税ついに「10%」も―駆け込み購入、盛り上がり欠く - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター
第107号 2019春の食品値上げラッシュ!値上げ方法で明暗 - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター
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第22号 内食回帰トレンドにおける外食・中食市場の争奪戦 - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター
第18号 内食は回帰から定着へ。抑制続く中食と外食
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