
2018年のカップめんの生産量は33億2,2498万食、前年比0.6%増ながらも6年連続のプラスとなった(JAS格付数量 一般社団法人日本即席食品工業協会)。日本人一人当たり年間45食が消費されている計算だ。
カップめんの市場は何度かの前年割れはあったものの、成長基調で推移、2001年と比較すると約2割拡大している。カップめんの市場は、「カップヌードル(日清食品)」に代表される定番の強い市場だが、ここ最近注目されているのは、シニアなどをターゲットとした健康志向の商品だ。「カップヌードル」ブランドからは、糖質・脂質50%offの「カップヌードルナイス」が、明星食品からも低糖質の「明星 低糖質麺ローカーボNoodles」などが、東洋水産からは「うまいつゆ 塩分オフ」などが発売されている。糖質や脂質に気を使い、カップめんの食頻度が低いシニアや女性層を取り込む狙いがあるとみられる。新しい切り口で投入される新商品がより一層の市場拡大につながるかが注目される。

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