ニチレイの2025年3月期の連結決算は、売上高7,021億円(前年比3.2%増)、営業利益は383億円(同3.8%増)と3期連続の増収増益であった。売上高は主力の加工食品事業や低温物流事業が堅調に推移すると同時に海外事業が2桁増となった。営業利益は、円安影響や原材料・仕入価格などのコスト高が続くなか、価格改定を含む増収効果に加え業務効率化を進めたことで増益となった。加工食品事業は、主力商品や新たな付加価値商品の拡販に加え、海外での売上拡大も寄与し、売上高3,116億円(同7.1%増)、営業利益はコスト高騰が続くなか、販売拡大や海外関係会社の業績が改善したことなどにより188億円(同7.9%増)となった。低温物流事業は国内・海外ともに主に輸配送需要を着実に取り込んだことで売上高2,783億円(同8.1%増)と増収、営業利益は積極的な集荷拡大や業務効率化の推進に加え、適正料金の収受により継続するコスト高の影響を軽減し157億円(同0.5%減)と前年並みを維持した。同社では2025年5月に、新たな長期経営目標「N-FIT(Nichirei Future Innovative Tactics)2035」の実現に向けて、収益力の強化と資本効率の向上を目指すための、2025年度から2027年度までの3年間を対象とするグループ中期経営計画「Compass × Growth 2027」を策定した。2035年の財務目標として、営業利益率10%、ROIC10%、海外売上高比率40%、営業利益CAGR8%以上(2025年3月期比)を掲げている。
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