キッコーマンの現在の戦略は...
日本発食品でのグローバル垂直戦略
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キッコーマンの2024年3月期の連結決算は、売上高6,608億円(前年比6.8%増)、営業利益667億円(同20.5%増)、事業利益734億円(同24.9%増)と増収増益だった。中期経営計画の2年目となる2023年度は売上収益、事業利益率とも、事業毎に進捗の差はあるが、全体として概ね順調。国内は、飲料で前年を下回り減収となったものの、しょうゆ、食品、酒類が堅調に推移し、増収増益となった。海外は、食料品製造・販売、食料品卸売事業がともに好調に推移し、増収増益となった。国内の食料品製造・販売を部門別にみると、しょうゆ部門は家庭用分野でペットボトル品が前年同期を下回ったものの、加工・業務用分野では外食店を中心に需要が回復したこと、原料の価格高騰などを理由に価格改定を行ったことで前年を上回り、全体としては増収となった。食品部門では、つゆ類が前年を下回ったが業務用分野でたれ類が順調に伸長、原料価格高騰による価格改定を実施し、売上は前年を上回った。飲料部門ではデルモンテ飲料でトマトジュースが順調に推移したが豆乳1L容器の売上げが前年を下回り、部門全体で減収となった。酒類部門では、高付加価値商品の好調や外食店を中心とした需要の回復で増収となった。 新中期経営計画では、「環境変化に対応し、成長の継続と収益力向上」と「事業活動を通じ、社会課題解決に貢献」を重点課題に設定。国内における収益力向上、IT・デジタル技術の活用に取り組み、海外ではしょうゆ部門での主要市場の深耕と南米やインド、アフリカなどの新規市場の開拓を進める。
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