キッコーマンの現在の戦略は...
日本発食品でのグローバル垂直戦略
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キッコーマンの2023年3月期の連結決算は、売上高6,189億円(前年比19.8%増)、営業利益554億円(同9.3%増)と増収増益だった。新たな中期経営計画の初年度となる2022年度は、世界の景気が全体的には持ち直しているものの、足踏みしている地域もあり、厳しい状況にあった。国内は、しょうゆ、酒類が堅調に推移したものの、食品、飲料で前年に及ばず減収となり、原材料などの高騰の影響により減益となった。海外は、食料品製造・販売、食料品卸売事業がともに好調に推移し、大幅な増収増益となった。国内 食料品製造・販売を部門別にみると、しょうゆ部門は家庭用分野でペットボトル品が前年同期を下回ったものの、加工・業務用分野では外食店を中心に需要が回復したこと、原料の価格高騰などを理由に価格改定を行ったことで前年を上回り、全体としては増収となった。食品部門では、つゆ類や「うちのごはん」、デルモンテ調味料が前年同期を上回ったものの、たれ類の減収と食材事業譲渡の影響で、全体では減収となった。飲料部門では、デルモンテ飲料はトマトジュースが堅調に推移し前年を上回ったものの、豆乳飲料の主力商品が前年を下回り、全体では減収となった。酒類部門では、高付加価値商品の好調や外食店を中心とした需要の回復で増収となった。 新中期経営計画では、「環境変化に対応し、成長の継続と収益力向上」と「事業活動を通じ、社会課題解決に貢献」を重点課題に設定。国内における収益力向上、IT・デジタル技術の活用に取り組み、海外ではしょうゆ部門での主要市場の深耕と南米やインド、アフリカなどの新規市場の開拓を進める。
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