エバラ食品工業の2019年3月期の連結決算は、売上高513億円(前期比1.8%増)、営業利益24億円(同62.7%増)であった。「浅漬けの素」、業務用商品、物流事業等の売上伸長に加え、「黄金の味」の拡販比率の改善、ポーション調味料や 業務用商品等の収益力強化により、増収増益となった。2018年度は「エバラブランドの価値向上、ニッチ&トップポジションの確立」を基本戦略とする長期経営ビジョン「Evolution 60」の最終年度となる。この5年間で、国内での安定的収益に向けては「黄金の味」の刷新、ポーション調味料の拡充、 自社工場の内製化などを進め、海外での成長基盤の確保に向けては台湾やシンガポールに現地法人を設立し 海外事業基盤を拡大構築に努め、営業利益率・海外売上高・ROEの連結数値目標は全て達成した。 2019年5月には、新中期経営計画「Unique2023~エバラらしさの追究~」を発表、「コア事業による収益強化と戦略事業の基盤確立」と「"エバラらしく&面白い"ブランドへの成長」を基本戦略として、新価値創造による強い企業成長を目指す。
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参照コンテンツ
- 戦略ケース エバラ食品工業株式会社-美味しいものをさらにおいしく(1994年)
- 消費者調査データ メニュー用調味料(2019年3月版) 盤石Cook Do、追う丸美屋の麻婆豆腐の素
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 万能調味料化で用途広がる焼き肉のたれ
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 利用広がるおかず用調味料 ―心理負荷軽減背景に
- 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ たれ類(2019年版)
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