西武ホールディングスの2017年3月期の連結決算は、売上高5,120億円(前年同期比0.8%増)、営業利益625億円(同5.3%減)、当期純利益476億円(同16.9%減)となった。セグメント別でみると、都市交通・沿線事業では、台風被害による鉄道一部運休の影響があったものの、雇用情勢の堅調な推移や沿線での積極的なイベント活動、プロモーション強化などにより、旅客輸送人数・旅客運輸収入は増加した。しかし営業収益は、共通カード未使用分受入額の反動減や、沿線レジャー業で一部事業所の営業休止及び夏季プール営業の不振などにより減収となった。営業利益は、電気動力費や燃料費が減少したことにより増加した。ホテル・レジャー事業では、東京プリンスホテル及びグランドプリンスホテル高輪の耐震補強工事による営業休止があったものの、既存ホテルのRevPARの上昇に加え、ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町の開業などもともない、増収となった。また、営業利益はザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町の開業に伴う経費計上などにより、減益となった。2017年度には、「事業計画」から名称を変更した「中期経営計画(2017~2019年度)」を策定し、事業面のみならず経営全般から持続的かつ力強い成長に向けてアプローチしていく。2018年3月期は、売上高5,420億円、営業利益632億円、当期純利益408億円を見込んでいる。
参照コンテンツ
シリーズ「移動」のマーケティング
- なぜ駅はスゴイのか?-変わる駅の役割と新たなビジネスチャンス
- 変わる家族と駅の役割
- 世代交代で変わる鉄道と駅の役割
- 消費のホットスポットとしての駅
- 移動の起点・終点としての駅
- ビッグデータの宝庫「駅」でのビッグデータ利用を阻むもの
- ネットワークと駅
- なぜこうなった?これからどうなる?駅ナカ
- 観光日本のゲートウェイ「駅」
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

消費者調査データ チョコレート 首位「明治チョコレート」は変わらずも、PBのリピート意向高まる
調査結果をみると、「明治チョコレート」が複数項目で首位を獲得、強さをみせたものの、「カカオショック」とまでいわれる原材料価格の高騰などによる相次ぐ値上げを背景に、再購入意向ではPBが上位に食い込んだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引
健康意識の高まりや筋トレブームなどを背景に、プロテイン関連市場が成長しており、高たんぱくをうたうお菓子や、レトルト食品なども目にするようになった。今回は、プロテイン食品をどのような人が利用しているのかについて調査した。

成長市場を探せ コロナも値上げも乗り越えて成長するドラッグストア(2025年)
ドラッグストアが伸びている。コロナ禍でも医薬品や消毒薬、マスク、日用品などが好調で成長を続けた。2014年から23年の10年間で、チェーンストアの販売額がほぼ横ばい、コンビニエンスストアでも約1.2倍なのに対して、同期間でのドラッグストアの売上高はほぼ1.7倍に達する。



