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(2016.01)
観光日本のゲートウェイ「駅」
熊倉 妙子

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観光客と通勤客、双方に期待される駅の利便性

 駅は、通勤・通学で日常的に使う人にとっては、外へ出て行くための拠点。外からやってくる旅行者にとっては、これから始まる旅の出発点となる。駅は、内部の人と外部の人、双方が行き交うポイントだ。さらに、近年増加する外国人旅行客にとっても、駅は移動手続きの通過点というだけでなく、情報収集などのための重要な場所になっている。より多くの人に利用されるようになることによって、駅はただの経由点から、情報を発信する場、コミュニケーションの場といった役割も求められるようになってきている。


注目が集まる国内鉄道旅行

 円安やビザの緩和などから、訪日外国人旅行客は今年10月ですでに1,500万人を超えており、過去最高だった2014年の1,341万人を大きく上回っている。2020年の東京オリンピック、パラリンピックに向けて今後、さらに受け入れ体制の整備が進み、より多くの外国人旅行客の訪日が期待されている。

 では日本人海外旅行客数はというと、2012年に1,849万人と過去最高を記録したあと、減少を続け、2014年には前年比3.3%減の1,690万人となった。これは、アベノミクスによる金融緩和で、円安が進んだことや、世界情勢の不安定さなどが影響していると言われている。

 日本人はこれまで、円高などの影響を受けて、海外旅行先でのショッピングや飲食を楽しんできた。ところが近年、状況が変わってきている。「なんだか高い」「これじゃ日本と同じ。ぜんぜん安くない」。旅先で、そんな思いをする日本人が増えているのではないか。ちなみに、東京メトロの地下鉄が初乗り170円(きっぷ料金)なのに対し、ニューヨークの地下鉄の料金は約370円(シングルライドチケット)、ロンドンの地下鉄は約890円(現金、ゾーン1)だ。また、シンガポールや香港などでは経済成長が進み、両国の1人当たりのGDPは、すでに日本を追い抜いている


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