![](https://www.jmrlsi.co.jp/scto/case/images/top/pokemon.jpg)
1996年に発売されたゲームボーイ用ロールプレイングゲーム「ポケットモンスター赤・緑」。当時の小中学生から絶大な支持を受け、記録的な大ヒットとなった。同作の国内販売本数は800万本を超え、その後も「ポケットモンスター金・銀」など新シリーズが発売されるたびにヒットを続けている。また、昨年リリースされたスマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」は、新たなファンの獲得に一役買い、社会現象となった。なぜポケットモンスター(以下、ポケモン)は、消費者に飽きられずに20年以上支持され、進化を続けられるのか。これまでのポケモンの歴史を振り返り、その理由を探る。
図表1.国内ポケモン関連のゲームソフト販売額
![](https://www.jmrlsi.co.jp/scto/case/2018/pokemon-01.png)
販売本数に波はあるものの、新シリーズが発売されるたび、ほとんどの商品が年間販売本数1位となっている。国内におけるシリーズ累計販売本数は7,000万本を超え、売上は3,000億円以上と推測される。そして、今やポケモンはゲームファンのみでなく、それ以外の人にも広く知られるようになった。「ゲームソフト」から、「キャラクター」へと進化を遂げたということができる。
下のグラフはこれまでのポケモンビジネスの市場構成比を示している(図表2)。
図表2.累計、国内のポケモン市場構成比
![](https://www.jmrlsi.co.jp/scto/case/2018/pokemon-02.png)
株式会社ポケモンによれば、これまでの国内のゲームや映画などを含めたポケモン市場は累計で2兆1,000億円に上る。つまり、ゲームによる市場規模は国内全体の15%も占めていない。ポケモンビジネスを語る上で欠かせないキーワードは、「メディアミックス戦略」だ。
ポケモンには、「ゲーム事業」「アニメ・映画事業」「カードゲーム事業」「ライセンス事業」の四つの柱がある。カードゲームは世界的に人気で、世界での累計販売額は7,000億円を超える。ライセンス事業ではマクドナルド(ハッピーセット)や第一パン(ポケモンパン)、タカラトミーなど国内外で450社以上とライセンス契約を結んでいる。
映画事業は2017年に20周年を迎え、これまでの興行収入は約788億円となっている。映画館来場者特典として、ゲームと連動して限定のポケモンを配布し、ゲームファンの映画への動員を図った。ポケモン映画は、映画の前売り券の販売枚数のギネス記録まで保有している。このような事業の幅広さが、現在のポケモン事業を支えている。
参照コンテンツ
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- 企業活動分析 Alphabet(Google)
- MNEXT 眼のつけどころ BABYMETALのロングセラー化戦略を考える―めっちゃ私見と戦略思考鍛錬として
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