半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2019.01)
第12回 ネクスト戦略ワークショップ
「消費行動のネット情報依存への転回と情報的マーケティング」講演録
ロングセラーブランドの長寿化
事例研究チーム



本コンテンツは、2018年11月21日開催の「第12回ネクスト戦略ワークショップ」の講演内容を要約したものです。

 日本には、発売から60年以上経過したロングセラーブランドがたくさん存在します。今年の消費社会白書の調査では、このロングセラーブランドに焦点を当てました。調査結果から分かったことは、ロングセラーブランドにとって既存客の流出は避けられないこと、生き残りには顧客の新陳代謝が必要なこと、潜在顧客基盤は大きいことなどでした。


ロングセラーブランドの特長

 まず潜在顧客の大きさについて、見ていきます。ロングセラーブランドの例として、お菓子のポッキー(グリコ)、アイスのハーゲンダッツ(ハーゲンダッツジャパン)、飲料のカルピス(アサヒ飲料)、ビールのスーパードライ(アサヒビール)を挙げて、商品の認知、購入経験、1年以内の購入、購入意向について聞きました。

 特長として、全てで認知と購入経験が非常に高いということが確認できます。さらに見ていくと、どのブランドも購入意向は高いのですが、1年以内に購入した率が商品によってばらつきがありました。

 また、スーパードライを除いた3ブランドは購入意向が1年以内購入を超えていました。知っているし、買ったことはあるけど、最近買っていないという状態です。そのため、キャンペーンなど何らかの刺激を与えることで、また購入してもらえるチャンスがあるといえます。


図表1.潜在顧客基盤が大きいロングセラーブランド



 次にこれらの商品の購入理由を調査しました。8割の人が、「品質がよい」「なじみのある味」「安心感がある」「信頼できる」といった項目を購入理由として挙げました。これは、品質や信頼感といったイメージがロングセラーブランドの強みとなっているということを裏付けています。


次は「避けられない購入頻度の減少」
【続きを読む】(有料会員向け)

※会員のご登録はこちらをご覧ください。

より詳細なファインディングは「消費社会白書2019」をご覧ください

書籍イメージ
消費社会白書2019
ネット情報依存化する行動と消費パラドックス

  • 発刊以来16年間の知見とデータから「今」を鋭く分析し、「半歩先」を提案
  • オリジナルの時系列調査から現在の消費者の実像に迫る
  • 中長期だけでなく、短期のマーケティング戦略を構築するための基本データが満載



第12回 ネクスト戦略ワークショップ 講演録


参照コンテンツ


おすすめ新着記事

2022年、値上げの春をどう乗り切るか
2022年、値上げの春をどう乗り切るか

原材料高、原油価格高騰に端を発する値上げは様々な商品分野に波及し、コロナ禍で持ち直しつつあった消費マインドも再悪化が懸念されている。メーカーにとっても、値上げの巧拙が業績を左右する重要な局面だ。消費者ニーズを捉えて付加価値を高め、値上げ後も選択してもらえるような価格戦略・ブランドづくりが必要になってくるだろう。この値上げラッシュを乗り切り、物価上昇・消費低迷の市場環境下でも成長につなげるためのヒントを、当社が蓄積したケース・理論から紹介する。

強い「ハーゲンダッツ」、ファンつかむPB
強い「ハーゲンダッツ」、ファンつかむPB

家計調査によると、2021年の冷菓の支出金額は2年連続で1万円を超え、食糧費に占める割合も2年連続で過去最高となった。調査結果を見ると、店頭接触や購入経験など複数の項目で「ハーゲンダッツ」が首位に。特に3ヶ月以内購入では2位の「チョコモナカジャンボ」に9.7ポイント、今後の購入意向でも同じく「チョコモナカジャンボ」に9.3ポイントの差をつけた。

人種のるつぼ「川口市」 
人種のるつぼ「川口市」 "本当に住みやすい街"は流通戦略の新たなモデルケース

テレワークの定着で職住分離が進み、生活者のライフスタイルが変化。それに伴い、人気のエリアも変わってきている。なかでも注目の街が、東京都北区に隣接する埼玉県川口市だ。川口市は、2021年度の税収が当初見込みより34億円上回る943億円になることを発表。コロナ禍で税収が落ち込む自治体が多いなか、バブル期以来の増額補正となった。買い物面では、都市型店舗と郊外型店舗が同居する"買住近接"エリアだ。居住者も多様で、ファミリーからシニア、日本人と外国人など、様々なライフスタイルが共存。多様性の街「川口市」には、今後の流通戦略のヒントを見出すことができる。

採用情報
J-marketingのトリセツ
会員登録のご案内
消費社会白書2022
「戦略200+」比較分析ツールのご案内
マーケティングモニターのご案内
データでわかる辛口性格診断
facebook
page top

当サイトに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。一部の例外を除き、著作権はJMR生活総合研究所に属します。

Copyright (c) 1997-2022 Japan Consumer Marketing Research Institute. All rights reserved.