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健康志向の商品の増加や、インバウンド需要などに支えられて、2017年のお菓子市場は5年連続のプラス成長となった。なかでも好調なのがチョコレートだ。チョコレート市場は前年比4.6%増の5,500億円で、7年連続で過去最高を更新、堅調に拡大を続け、菓子市場の成長をけん引している(全日本菓子協会)。
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チョコレートの成長を支えているのは、大人向け商品だ。チョコレートに含まれるテオブロミンやフラボノールの効能についての研究結果が発表され、従来の「太る」「虫歯になる」などのマイナスイメージに代えて、健康に良いというイメージが浸透しつつある。これを受けてハイカカオチョコレートが好調に推移、さらにBean to Bar(カカオ豆の状態から製品に至るまで全工程を一貫した作り手が担う製法)や産地や製法にこだわったプレミアム製品が人気を集めている。
また、年間の需要のピークであるバレンタインは、今後のチョコレートのトレンドに影響を与えるイベントでもある。2019年のバレンタイン商戦では、通常のカカオ豆から赤みがかったものを厳選して作られる「ルビーチョコレート」が第4のチョコレートとして目玉商品に躍り出た。自然由来のピンク色と果実のようなさわやかな酸味が特徴だ。そのほかにも、「ブロンドチョコレート」や「カカオニブ」、「オーガニック」や「シュガーフリー」など、次のトレンドを思わせるキーワードが散見された。高付加価値化のすすむチョコレート市場の、次の一手となるかが注目される。
チョコレートの最新消費者ランキング(2020年1月更新)はこちら!
参照コンテンツ
- 消費者調査データ チョコレート(2020年1月版) 高いリピート意向保つチョコレート効果
- 戦略ケース スイーツのジレンマ 欲望と罪悪感の狭間で成長するチョコレート市場(2017年)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 変わるバレンタインデー ~"恋する日"から"感謝の日"へ
シリーズ 成長市場を探せ
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