三菱地所の2022年3月期連結決算は営業収益1兆3,495億円(前年同期比11.5%増)、営業利益1,925億円(同24.3%増)、経常利益2,537億円(同20.3%増)、当期純利益は1,552億円(同14.4%増)と増収増益、いずれも過去最高となった 。主要因は、キャピタルゲインの増加、常盤橋タワー稼働、商業施設・ホテルの回復、投資マネジメント事業のフィー収入増である。セグメント別にみると、コマーシャル不動産事業は、オフィスビル・物流施設等の売却によりキャピタルゲインが大幅に増加、オフィスビルも新規ビルの賃貸収入・利益増加に加え、既存ビルでの原状回復工事費相当額の前倒し計上等があり、増収増益。住宅事業は、国内分譲マンション事業の好調な販売進捗や粗利益率の改善・経費削減等により増収増益。海外事業も、米国の物流施設やベトナム・ハノイのオフィスビル売却等によるキャピタルゲインの大幅増加により、増収増益となった。2020年度より「まちの利用者や従業員を含む全てのステークホルダーへのより高い価値の提供」を基本方針とする「長期経営計画2030」がスタートしており、その3年目となる2022年度の業績は、海外でのキャピタルゲイン大幅増加や、ホテルや商業施設における各種制限の緩和に伴う需要の回復により、営業収益、営業利益、純利益いずれも2期連続過去最高の見通しである。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー
企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 戦略ケース 激増する空き家と求められる不動産仲介ビジネスの変革(2017年)
- 戦略ケース 東京ミッドタウン 都会の先端層に目線を合わせ、六本木で新たな街づくりに挑戦(2007年)
- 戦略ケース 都市再生法によって加速する東京発マーケティング革新(2002年)
- 戦略ケース 東京都心部ホテルウォーズ-超高級外資系ホテルの進出ラッシュ(2002年)
- MNEXT 2023年の消費と戦略経営~マーケティングの6つの革新~(2022年)
- MNEXT アフターコロナの本格マーケティング 2023年の消費を捉える10のポイント(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ Z世代攻略の鍵は時代にあり(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ 値上げの時代の生き残りマーケティング(2022年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ 紅茶飲料(2024年10月版) 首位「午後の紅茶」、「紅茶花伝」に水をあける
2023年、数量金額ともにプラスとなった紅茶飲料。調査結果を見ると、キリンの「午後の紅茶」が再購入意向以外の5項目で首位を獲得した。認知率は9割、購入経験も5割を超え、再購入意向では2位以下に10ポイント余の差をつけ、リーディングブランドらしい強さをみせた。
消費者調査データ ミネラルウォーター(2024年9月版) 全項目首位「サントリー 天然水」、リピート意向の高いPB
2023年、2年連続で2桁増を達成したミネラルウォーターについての調査結果をみると、全項目で5ポイント以上の差をつけて「サントリー天然水」が首位に。2位は「い・ろ・は・す天然水」。再購入意向ではベスト10内に5ブランドのPBという結果となった。
成長市場を探せ V字回復で2年連続過去最高更新の炭酸飲料(2024年)
炭酸飲料が伸びている。2020年はコロナ禍で前年割れとなったが、翌21年にはコロナ前の水準に迫り、22年、23年と2年連続で過去最高を更新した。