スズキの2024年3月期の連結決算は、売上高5兆3,743億円(前期比15.8%増)、営業利益4,656億円(同32.8%増)、当期純利益2,677億円(同21.1%増)と増収増益となった。半導体不足影響の解消により、前期に比べ四輪車の生産・販売台数が増加し、モデルミックスも改善、さらに、コストアップに対し、四輪車の販価を適正な水準への見直し、為替影響やインドでの原材料価格の落ち着き等の追い風もあり、売上高及び全ての利益項目について、過去最高を更新した。セグメント別では、四輪車事業は日本、欧州、インドでの販売増加、売上構成変化等の改善により、売上高4兆8,838億円(同17.3%増)、営業利益は3,982億円(同42.7%増)と増収増益。二輪事業はインドでの販売増加により、売上高3,669億円(同10.1%増)、営業利益390億円(同33.0%増)と増収増益。マリン事業は北米市場の減速により、売上高1,123億円(同16.6%減)、営業利益252億円(同36.0%減)と減収減益。2023年1月には「2030年度に向けた成長戦略説明会」を実施、日本・インド・欧州を核にして、カーボンニュートラル社会の実現とインド、ASEAN、アフリカなどの新興国の経済成長に貢献、お客様の立場になった製品・サービス作りと進出国・地域と共に成長するというスズキらしい解決策に取り組むことを表明した。2024年度は、売上高は台数増加等により5兆6,000億円(前期比4.2%増)、営業利益は4,800億円(同3.1%増)を見込む。。
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