SUBARUの2023年3月期の連結決算は、売上収益3兆7,745億円(前年同期比37.5%増)、営業利益2,675億円(同195.7%増)、当期純利益2,004億円(同186.3%増)と大幅な増収増益となった。増収は自動車売上台数の増加、価格政策および売上構成の改善ならびに為替変動による増収効果が、増益は原材料価格の高騰及び諸経費等の増加があったものの、売上収益が増加したことが主な要因である。売上の97.8%を占める自動車事業は、重点市場である米国を中心に売上台数は堅調に推移し、海外は75.3万台(前期比16.8%増)、国内は10.0万台(同11.4%増)となった。2018年7月に中期経営ビジョン「STEP」を公表、2021年5月にはその進捗状況を「STEP2.0」として公表、これを機に企業指針を整理し、ありたい姿:「笑顔をつくる会社」、提供価値:「安心と愉しさ」、経営理念:"お客様第一"を基軸に「存在感と魅力ある企業」を目指す、と改定した。 現在は中期経営ビジョン「STEP」 の重点取り組みである「組織風土改革」「品質改革」「SUBARUらしさの進化」について改革を着実に推進、収益確保に向けてもバリューチェーン全体で様々な取り組みを推進している。 2024年3月期は、重点市場である米国を中心に自動車売上台数の増加を見込み、連結販売台数101万台(前期比18.5%増)、売上収益4兆2,000億円(同11.3%増)、営業利益3,000億円(同12.2%増)を計画している。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー

企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- JMRからの提案 明日のクルマはどこに飛ぶのか―次世代モビリティ展望(2022年)
- 戦略ケース 経験財化で市場拡大目指すKINTO―自動車サブスクの新しいカタチ(2022年)
- JMRからの提案 EVが変える市場と競争-「拡・自動車市場」への脱成熟と自動車メーカーの脱皮(2021年)
- 戦略ケース 自動車メーカーの生き残り戦略―移動システム産業で成功するためには(2018年)
- 戦略ケース トヨタ自動車vs. 日産自動車
世界のトヨタ、V字復活の日産。グローバル再編に向けた持続成長の鍵は何か(2003年) - MNEXT 眼のつけどころ ePOPで成熟ブランドのリブランディング― 2022年春の提案(2022年)
- MNEXT 2022年の消費の読み方-価値拡張マーケティング(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ 市場脱皮期の富裕層開拓マーケティング―価格差別化戦略(2021年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

消費者調査データ トップは「ドライゼロ」、2位を争う「オールフリー」「のんある気分」
アップトレンドが続くノンアルコール飲料。調査結果は「アサヒ ドライゼロ」が首位を獲得、上位にはビールテイストが目立つなかで、「のんある気分」が健闘している。再購入意向では10位内にワインテイストやカクテルテイストの商品も食い込み、ジャンルとしての広がりを感じさせる。

消費者調査データ RTD(2025年3月版) 「氷結」、「ほろよい」の競り合い続く アサヒの新顔は高いリピート意向
調査で結果は「氷結」が半歩抜け出し、それを「ほろよい」が追う形となった。上位にはロングセラーが目立つが、再購入意向では「アサヒ GINON」が3位に食い込んだ。大ヒットしたレモンサワーに加え、お茶やウメなどのフレーバーの台頭、ベース酒の多様化など新たな競争が生まれている。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 清貧・ゆとり世代が消費を牽引!賞与の使い道は?
近年賃金上昇の流れが広がるなかで、今年の消費を占う意味でも冬季賞与への関心が高まっていた。そこで、冬季賞与がどのように使われているか、「103万円の壁」の問題がどの程度関心を持たれているかを調査した。



