プリマハムの2023年3月期の連結決算は、売上4,307億円(前年同期比2.4%増)、営業利益97億円(同30.7%減)と増収減益となった。セグメント別にみると、加工食品事業部門では、ハム・ソーセージ商品及び加工食品の納品価格引き上げを実施したものの、想定以上の製造コスト上昇により、増収(同5.3%増)ながら、減益(同27.2%減)となった。食肉事業部門については、食肉販売はコスト上昇に対しての価格転嫁の遅れ、養豚事業についても、国産豚肉相場は高水準で推移しているものの、飼料価格の高騰に追いつけず、減収(同3.8%減)、セグメント損失となった。「『いつも、ずっと、お客様に愛され、支持される会社』になる」を中期経営計画(2023~2025年度ローリングプラン)の基本方針と定め、加工食品事業部門では、より豊かで健康的な食生活貢献を目指し、主力事業を一層強化しつつ、未来の柱を構築、食肉事業部門では日本トップクラスの養豚企業を目指し、事業環境の変化に対応したリスクとリターンの管理基盤の見直しを行う。2023年度についても、「おいしさと感動で、食文化と社会に貢献」という目指す姿の実現に向けて、営業力・開発力・商品力の強化により、売上と利益の規模と質を高め、ESGを重視した経営を推進し、売上高4,703億円、営業利益115億円を目指す。
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