
電話局から各家庭までの加入者線を結ぶアクセス網を光ファイバー化し、高速な通信環境を構築する計画で、「Fiber To The Home(ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)」の略。1986年に米国の地域電話会社サザン・ベルがフロリダ州で実験を行なったのが始まりで、日本では1994年にNTTが全国を2010年までに光ファイバー化するFTTHの推進を開始しました(1997年の政府経済対策閣僚会議では2005年までを要求)。
しかし、電話局同士を結ぶ回線網はほとんどが光化されているものの、全国をくまなく覆っている加入者線まで光化するのは多大なコストがかかるため、まずFTTC(Fiber To The Cbinet/Curb)、すなわちアクセス網の基幹線である「き線」の光化を中心に進められてきました。現在はこのき線以降、各ユーザーまでを結ぶ通信回線「ラストワンマイル」を巡る通信事業者間の競争が展開されています。き線の光化は政令指定都市と東京23区内で90%を超えており、2001年6月には23区内と大阪の一部で「Bフレッツ」としてサービスが開始され、現在展開エリアは主要都市を中心に拡大しています。
参照コンテンツ
- 戦略ケース 始まった東京のスポット戦争-無線LANの急成長(NTTグループ)
- 戦略ケース ブロードバンド・ウォーズー高速インフラを巡る攻防(2001年)
- 戦略ケース 有線ブロードネットワークス ブロードバンド時代に有線がNTTを超える(2000年)
- 戦略ケース ブロードバンド・インパクト-超高速革命は未来に何をもたらすか(3回連載)(2000年)
- ネット評判記 第41回 ブロードバンド時代の注目アクセス「ホットスポット」
- ネット評判記 第42回 ブロードバンド革命-無線LANへの高い期待
- マーケティング用語集 ブロードバンド:Broadband
- マーケティング用語集 ADSL:Asymmetric Digital Subscriber Line
- マーケティング用語集 ラストワンマイル:Last One Mile
- マーケティング用語集 ダークファイバー:Dark Fiber
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