最寄りの電話局(収容局)やISPからユーザー宅までの接続回線のことを指します。Webサーバ側から見ると「最後の1マイル」という意味になりますが、ユーザー側から見ると「ファーストワンマイル」と表現されることもあります。
日本でもISPやインターネットデータセンターのピアリングなどによってバックボーンの高速化は進んでいますが、ラストワンマイルが依然として低速で高価であることが問題になっており、そのことを言及する際によく使われる言葉です。
現在では、ケーブルテレビ(CATV)やNTT「フレッツADSL」や「Yahoo!BB」など、ADSLを利用したインターネット接続サービスが注目されていますが、これだけでラストワンマイル問題が解決されるわけではありません。まず、もともと難視聴エリア向けのサービスであるCATVではサービスを提供している地域に制限があります。また、ADSLは急速に普及していますが、加入者線の光化がNTTの目標であり、そのためメタル回線を利用するADSLはそれまでのつなぎという位置づけになっているためです。
今後、日本のラストワンマイルはダークファイバー(未使用の光ファイバーのこと)にかかっているといってもいいかもしれません。NTT地域会社は自社の光ファイバーを使って2000年12月から試験サービスを行い、徐々にそのエリアを拡大しています。また、郵政省の方針では、NTTのダークファイバーも第三者の事業者に開放され、それ以外にも地域インフラ(下水道など)や、鉄道、電線に敷設された光ケーブルの利用が進みます。
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