日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net



マーケティング用語集
価格差別化




1.価格差別化とは

 価格差別化とは、価格設定能力のある(ある程度のマーケット・パワーまたは独占力を有している)企業が、市場において複数の消費者が存在することが分かっている場合に、製品・サービスを、コスト差に基づいたものでない2種類以上の価格差で販売することです。このような価格設定により、企業は自らの利潤を最大化することが可能となります。
 価格差別化には、顧客セグメント別、製品形態別、イメージ別、場所別、時期別といったタイプがあります。


2.価格差別化の条件

 価格差別化が効果を発揮するためには、以下のような条件が必要となります。

  1. 市場がセグメント化でき、また各セグメントで需要水準が異なっている
  2. 低価格で購入しているセグメントの構成員が、高価格を支払っているセグメントに対して製品を再販売できない
  3. 高価格が設定されているセグメントにおいて、競合他社が自社より低価格を設定できない
  4. 市場のセグメント化や管理のコストが、価格差によってもたらされる追加収益を超えない
  5. 価格差別化の実施によって顧客の恨みや反感を買わない
  6. 価格差別化が合法である

 近年、商品・サービスや流通の多様化は目覚ましく進展しています。様々な情報源から必要な情報を収集する機会コストも飛躍的に上昇していると考えられ、消費者が豊富な選択肢の隅々まで完全に知り尽くすことは、現実には不可能になっていると思われます。一物一価ではなく、むしろ一物多価が成立する状況が生まれていると考えられます。企業にとっても、インターネットの普及や流通多様化を源泉に、様々なシグナルを活用して個々の消費者を識別し、利潤を高めることが可能となりつつあり、価格差別化を実践しやすくなっています。
 企業が経済活動とその意思決定を行う動機は、利潤最大化にあることは言うまでもありません。利潤の規定変数は、売上数量、価格、コストの三つですが、今日、あらゆる市場が成熟期を迎え、売上数量を増やすことは難しく、また、コスト削減の余力も限られてきているなかで、価格が企業の利益水準を決める重要な変数であることは自明であり、価格を戦略的に利用し利潤を向上させる価格差別化戦略はますます重要性を高めるものと思われます。



参照コンテンツ


おすすめ新着記事

成長市場を探せ チョコレート(2019年版)
成長市場を探せ チョコレート(2019年版)

全日本菓子協会によると、チョコレートの市場は7年連続で拡大している。成長を支えているのは大人向け商品だ。従来の「太る」「虫歯」といったマイナスイメージに代わり、健康イメージが浸透。高カカオやビーントゥバーといった商品が人気を集めている。2019年のバレンタイン商戦前には「ルビーチョコレート」といった新たなジャンルも登場し、今後ますますの市場拡大が見込まれる。

消費者調査データ<br>平成の31年間で印象に残ったもの
消費者調査データ
平成の31年間で印象に残ったもの

31年にわたった平成も、残り3ヶ月を切った。平成とは、どんな時代だったのか。平成の31年間に起った出来事49件から、「印象に残ったもの」を上位3位まで選んでもらった。もっとも得票数が多かったのが「東日本大震災」で、4割の人が印象に残った出来事の1位に挙げた。震災から8年が経つ今日でも、そのインパクトの大きさがうかがえる。

消費者調査データ<br>チョコレート(2019年2月版)<br>健康やこだわりの大人向けチョコに根強いファン
消費者調査データ
チョコレート(2019年2月版)
健康やこだわりの大人向けチョコに根強いファン

7年連続で過去最高を更新するなど、拡大を続けるチョコレート市場。今回の調査でも「明治ミルクチョコレート」などロングセラーブランドが上位に並んだ。一方再購入意向では、健康やこだわりを前面に押し出した商品が並ぶ。需要の最盛期を迎え、ルビーチョコレートなどの新たなトレンドとなりうるアイテムも登場してきている。市場の新たな起爆剤となるかに注目だ。






マーケティング用語集

【ポップアップ広告】モニター登録
マーケティングモニターのご案内
データでわかる辛口性格診断
会員登録のご案内
消費社会白書2019
「戦略200+」比較分析ツールのご案内
page top

JMR生活総合研究所マーケティングサイトに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権はJMR生活総合研究所に属します。

Copyright (c) 1997-2019 Japan Consumer Marketing Research Institute. All rights reserved.