![](/top/img/ogp/seicho052.jpg)
2021年の冷凍食品(家庭用)の国内生産量は前年比3.5%増の79万8,667トンで7年連続増加し、数量ベースでは初めてわずかながら家庭用が業務用を上回った。輸入冷凍食品を含む国民一人当たりの消費量も拡大した。(一般社団法人日本冷凍食品協会)。
![](./images/seicho052.png)
家庭用冷凍食品は、コロナ前から拡大傾向にはあったが、2020年の緊急事態宣言や小中学校などの全国一斉休校で大きく伸びた。2020年の生産量は2桁増、2021年も反動減はみられず、コロナ前の2019年と比べると、15%も拡大している。コロナ禍で巣ごもり需要による内食回帰がみられたものの、その長期化により"自炊疲れ"や簡便化志向が強まり、冷凍食品の需要拡大につながったとみられる。また、冷凍ケーキやおせち、鍋料理やワンプレートディッシュなど、種類の幅が 広がったことや、2021年の東京オリンピック選手村で「おいしい」と話題になった餃子が冷凍食品だったことなども追い風になった。
手軽さとおいしさで市場拡大を続けてきた冷凍食品だが、2022年に入ってからは、原材料価格や燃料価格の高騰などによる値上げが相次ぎ、8月以降にはもう一段の値上げが予定されている。ますます家庭の食卓で存在感を増す冷凍食品。逆風をどこまではねのけられるかが注目だ。
参照コンテンツ
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 料理の強い味方 増加する加工食品の利用
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 消費増税ついに「10%」も―駆け込み購入、盛り上がり欠く
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 2019春の食品値上げラッシュ!値上げ方法で明暗
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 今どきのお弁当調理 ~弁当男子と冷凍食品活用の実態
シリーズ 成長市場を探せ
おすすめ新着記事
![消費者調査データ 炭酸飲料(2024年7月版) 首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/mranking411ecs.jpg)
消費者調査データ 炭酸飲料(2024年7月版) 首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水
2023年は3年連続プラスとなった炭酸飲料。調査結果を見ると、今回も「コカ・コーラ」が複数項目で首位を獲得したが、2位の「三ツ矢サイダー」の猛追が光る。再購入意向は、無糖炭酸が上位に食い込んだ。
![消費者調査データ スポーツドリンク・熱中症対策飲料(2024年7月版) 首位「ポカリスエット」、追い上げる「アクエリアス」](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/mranking410ecs.jpg)
消費者調査データ スポーツドリンク・熱中症対策飲料(2024年7月版) 首位「ポカリスエット」、追い上げる「アクエリアス」
人流の回復や猛暑などを背景に伸びる熱中症対策飲料・スポーツドリンクの調査結果をみると、ロングセラー「ポカリスエット」が再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。5ポイント程度の差で追うのは「アクエリアス」。さらに10ポイント前後のビハインドで「GREEN DA・KA・RA」が続く。
![成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/seicho070s.jpg)
成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム
2023年度、空前の暑さを追い風に、アイスクリーム市場は初の6,000億円超えを達成、4年連続で過去最高を更新した。2023年の夏日日数は140日、実に1年の4割近くの日が「アイスクリームを食べたくなる」気温である25度を超えたことになる。
![J-marketingをもっと活用するために](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-0.gif)
![無料で読める豊富なコンテンツ](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-1.png)
![プレミアム会員サービス](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-2.png)
![戦略ケースの教科書Online](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-3.png)